新型コロナウイルス感染症に立ち向かう病院をFormlabsがForm 3、Form 2で支援

Formlabsは、米国のUSF Healthやニューヨーク最大のヘルスケアプロバイダーであるNorthwell Health、フロリダ州のTampa General Hospitalなどの医療機関と連携し、PCR検査用の3Dプリント製鼻咽頭スワブ(綿棒)やBiPAP(二相性陽圧呼吸器)を人工呼吸器に変換するアダプターの開発とテストを進めている。

鼻咽頭スワブを出力する医療向けのForm 3B

現在Formlabsは、FDA(アメリカ食品医薬品局)登録済みの米国マサチューセッツ州にある本社や米国オハイオ州にある施設で計数百台の3Dプリンター(Form 3およびForm 2)を用いて、毎日10万本の鼻咽頭スワブと3,000個のBiPAPアダプターを製造し、米国内の医療機関などに出荷している。

さらに、米国・ヨーロッパ・アジアの全域の病院、医療機器メーカー、研究機関などが、鼻咽頭スワブやBiPAPアダプター、その他の新型コロナウイルス対策パーツを製造するためにFormlabsの3Dプリンターを使用し、計100万本以上の鼻咽頭スワブと数千個のパーツを製造した。

鼻咽頭スワブを出力するForm 2

またFormlabsは3月に、ユーザーやボランティアなどと共に立ち向かうべく、多くの国や地域をカバーするコミュニティネットワークを構築し、必要とされるパーツの3Dデータを公開した。現在、90以上の国と地域で3,000人以上のボランティアが参加し、計5,000台以上の3Dプリンターを用いて現地でパーツなどを製造している。