SolidWorks2009 ワークステーションパフォーマンステスト

SolidWorks2008より対応しているVertex Buffer Object(以下、VBOとする)を設定し、3台のワークステーションと代表的な2種類のグラフィックスボードを組み合わせて、SolidWorks2009のパフォーマンスを計測しました。どのグラフィックスボードもVBOのおかげで最高のパフォーマンスを発揮した結果となりました。

使用したワークステーション

ワークステーションは以下の3台でHPからは、Core2Duoを搭載したxw4600、新XeonCPUを搭載した最新モデルZ400、NECからはCore2Duoを搭載した水冷ワークステーションExpress5800を使用しました。

モデルOSCPUキャッシュ
メモリ
RAM最大仮想メモリ
HP xw4600 WorkstationXP
Professional
SP2
Intel
Core2Duo
E8600
3.33GHz
(32bit)
L2(6MB)4GB6144MB
HP Z400 WorkstationXP
Professional
SP2
Intel
Xeon W3570
3.20GHz
(32bit)
L3(6MB)4GB6144MB
NEC Express5800/54CcXP
Professional
SP2
Intel
Core2Duo
E8600
3.33GHz
(32bit)
L2(6MB)4GB6144MB

計測したグラフィックスボード

また、計測したグラフィックスボードはNVIDIAの最新グラフィックスFX1800、ATIからはFirePro V3700です。

メーカーグラフィックスエンジングラフィックスボード ドライバーVer.
NVIDIAQuadro FX18006.14.11.8246
ATIFirePro V37008.543

今回VBOを設定しパフォーマンステストを行いました。ちなみにVBO(Vertex Buffer Object)とは、こういうことです。レンダリングを行う時、メインメモリからグラフィックスメモリへデータを送信する時のボトルネックを最小限に押さえたものです。
通常、データはCPU(データ転送命令)→メインメモリ→チップセット→グラフィックスメモリ→GPU→描画というパスを通ります。
VBOを使うと一度は上記のようなパスを通りますが2回目から、CPU(描画命令)→GPU→グラフィックスメモリの内容を描画と描画命令発効するだけでグラフィックスメモリにキャッシュしておいたデータを使って描画してくれるようになり、CPU/メモリからのデータの転送が不要となります。また、同時にコマンドの発行数も減るので高速となります。これがVBOが超高速な理由です。
SolidWorksはこのVBOに、バージョン2008より対応しております。今回のパフォーマンステストでは、SolidWorks2009を使いパフォーマンスを計測しました。

テストに使ったモデルデータ

計測結果

計測した結果は以下の通りとなりました。

グラフィックボードがNVIDIA Quadro FX1800の場合は、HP Z400がNEC Express5800より約11%、HP xw4600より約4%速いという結果となりました。また、HP xw4600とNEC Express5800は同スペックにもかかわらず、HP xw4600が約8%速いという結果もでています。
ATI FirePro V3700の場合も同様な結果で、HP Z400がNEC Express5800より約8%、HP xw4600より約4%速いという結果となっており、HP xw4600とNEC Express5800の同スペック比較でも同様にHP xw4600が約4%速いという結果となりました。
詳細部分を見てみるとCPUに負荷のかかる干渉チェックなどの作業においては、HP Z400に搭載されているインテルターボ・ブースト・テクノロジー対応CPUのおかげでパフォーマンスがいいようです。

  • * インテル ターボ・ブースト・テクノロジーとは、一定の条件を満たす場合に稼働中のコアのクロックをアップすることが出来ます。要求の厳しいアプリケーションで処理速度を最大限に上げ、ワークロードに合わせて動的にパフォーマンスを加速します。また、インテルハイパースレッディング・テクノロジーにより、高度にスレッド化されたアプリケーションで、より多くの作業を並列実行できます。1CPUを搭載したZ400では、オペレーティング・システムが最大8のスレッドを実行できるため、マルチタスク処理が一層容易になります。

NVIDIA Quadro FX1800

ATI FirePro V3700