【レポート】SOLIDWORKS WORLD 2019

新戦略からSOLIDWORKS 2020新機能まで、知りたい情報をまとめてお届け!

SOLIDWORKSのユーザーイベント「SOLIDWORKS WORLD 2019」が2019年2月11日~13日に米国テキサス州ダラスで開催され、SOLIDWORKSユーザーや中堅・中小企業を対象に、クラウドベースで動作するダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォーム上の新しいポートフォリオ「3DEXPERIENCE.WORKS」が発表されました。

新戦略 3DEXPERIENCE.WORKSを発表

3DEXPERIENCE.WORKSは、3DEXPERIENCEプラットフォームの機能をSOLIDWORKSユーザーに提供し、シームレスに利用して「計画」「設計」「シミュレーション」「製造」の工程をカバーする予定です。

3DEXPERIENCE.WORKSポートフォリオにより、ダッソー・システムズのさまざまなテクノロジーをSOLIDWORKSから3DEXPERIENCEプラットフォームを介して活用できます。

DELMIAWORKS

中小製造業向けMES(製造実行システム)・ERP統合システムで、工場の生産量の増加、エラーの排除、在庫の可視性の向上、および法令遵守の効率的な管理を支援。

ENOVIAWORKS

SOLIDWORKSデスクトップユーザー専用に設計されたクラウド上のPLMサービスで、インフラストラクチャーやカスタマイズを必要とせずに、新しい製品情報を計画、開発、およびリリースできるようにする。

SIMULIAWORKS

構造解析、流体解析、熱伝達、など多くの解析分野を網羅し、現実のシナリオをカバーできる高度なシミュレーション機能。非線形解析やマルチフィジックスのシミュレーションも実行。

Marketplace for Engineers

プロジェクトを共同作業するために熟練したエンジニアと連携するサービス。

有機的デザインを作成できる「xShape」

Webブラウザーベースの設計環境で稼働するxAppアプリとして「SOLIDWORKS xShape」が発表されました。

ブラウザーからサブディビジョン(sub-d)モデリングの機能を利用して、有機的なデザインを簡単な操作で作成できます。SOLIDWORKSとデータ変換せずにシームレスな連携が可能です。

また、xShapeやSOLIDWORKSでの変更をツール間で相互に反映できます。

xShapeはクラウドベースのため、最新環境で設計作業を行えます。

2020年から「SOLIDWORKS World」から「3DEXPERIENCE World」へ進化することも発表されました。今後、より多くのSOLIDWORKSと3DEXPERIENCEプラットフォーム上のテクノロジーへのアクセスの増加が期待されます。

SOLIDWORKS2020新機能 (テクノロジープレビュー)

SOLIDWORKS 2020の新機能が発表されましたので、機能の概要をご紹介します(テクノロジープレビューであり、SOLIDWORKS 2020新機能として保障されるものではありません)。

G3連続性を持つスプラインの作成

スケッチ内でG3連続性のスプラインを作成できるようになり、サーフェスを滑らかに維持することが可能になります。

画面に垂直な断面図

画面に垂直な断面図を作成できるようになります。断面ビューの奥行きはマウスのスクロールホイールとCtrlキーで制御できます。

サブアセンブリ部品のエンベロープ参照

特定のサブアセンブリのエンベロープ参照として複数のサブアセンブリのコンポーネントを選択できるようになります。

SOLIDWORKSルーティングのマスプロパティ

ワイヤ、ケーブル、およびカバーのプロパティに単位長さあたりの質量プロパティを含めるようになります。これにより正確でリアルタイムの質量プロパティの更新が可能になります。

3DEXPERIENCE Platform Connector for SOLIDWORKS

SOLIDWORKSとブラウザー上で動作する3DEXPERIENCEプラットフォームのアプリ間でシームレスな相互運用性を実現できるようになります。

フレキシブルパーツ

部品をアセンブリ内でフレキシブルにご利用いただけるフレキシブルパーツは、参照が変わると自動的に更新されます。

図面の詳細モード

大規模なマルチシート図面を高速に開くための新しいオプションが追加されます。アノテーション、バルーン、ビューの作成、寸法、公差は全てご利用いただけるようになります。

マークアップ

手書きのマークアップ機能がWindowsタッチ対応デバイス以外のデバイス(マウスなど)でもご利用いただけるようになります。

部品、アセンブリ、図面のマークアップがeDrawingsで利用可能になります。