プラスチック製品づくりは、設計段階で成形不良を予測することが肝
要件を満たしたプラスチック製品づくりには、設計段階から「製造性」が関わります。上流工程で成形不良を予測することで、下流工程での手戻り防止や試作回数削減につながり、トータル的に開発期間の短縮やコスト削減に結びつくからです。SOLIDWORKSには、プラスチック製品特有の形状作成を支援する機能が用意されています。
SOLIDWORKSに搭載された、専用フィーチャー
SOLIDWORKSには、プラスチック製品の設計に便利な専用フィーチャーをご用意しています。これまでは複数のフィーチャーで作成していた形状も、SOLIDWORKSならフィーチャー一つで作成できます。
フィーチャー | 概要 |
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シェル | ボディ全体を均一の厚みにすることも、別々の面に異なる厚みを持たせることもできる |
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インデント | ターゲットとなるボディに対し、隣接するツールボディの形状に合わせてくぼみを作成 |
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リブ形状 | リブフィーチャーはスケッチ輪郭とボディとの間に、指定した厚さの材料を指定した方向で追加できる |
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フィレット | フィレットタイプとさまざまなオプションを選択して、複雑なフィレットを作成 |
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ボディを薄肉化するシェルフィーチャー

部分的に肉厚の異なるポケットを作成するインデントフィーチャー

補強リブを追加するリブフィーチャー
プラスチック製品のはめこみも一発!
プラスチック製品で一般的なリップ、取り付けボス、スナップフックなどの嵌合形状や空気流冷却用のベントを一つ一つ作成するのは非常に手間がかかります。SOLIDWORKSでは、フィーチャー一つで作成・コントロールできます。専用のファスナーフィーチャーを使用するため、モデリングの効率化を図れます。

リップと溝

ビスでネジ留めするハードウェアボスタイプ

ピンボスタイプ

スナップフック・スナップフックの溝

空気流冷却のためのベント
抜き勾配・サイドコア・肉厚などの製造性確認ツール
設計段階で製造性の検討不足があると、生産時に外観をはじめとするトラブルを引き起こし、納期遅延やコストアップへとつながってしまいます。設計段階で抜き勾配、サイドコア、肉厚などを考慮しておきましょう。

抜き勾配分析とアンダーカット解析
SOLIDWORKS Plasticsを使用した樹脂流動解析
かつては、経験を重ねることで得ていたプラスチック製品の製造ノウハウもツールにお任せください。SOLIDWORKS Plasticsでは、樹脂の流れ、応力の分布、熱の集中箇所など実際には見えないものを可視化します。
成形不良が発生した場合、金型・成形メーカーでは一般的に製品形状の変更まではできません。形状起因の問題はいずれ設計変更として戻って来るため、設計段階でのシミュレーションで事前対策を行うことが非常に効果的です。
SOLIDWORKS Plastics 製品情報
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本トピックスでご紹介しきれなかった内容を資料にまとめています。もちろん無料! ぜひ情報収集や検討資料としてお役立てください。
SOLIDWORKSによるプラスチック製品設計(充実の29ページ)
主な内容
- SOLIDWORKSを使用したプラスチック製品の設計
- 複雑なフィレットも作成可能なフィレットツール
- SOLIDWORKS Plasticsを使用した金型充填シミュレーション など