【セミナーレポート】2次元CADからBIMへ

2018年 2月 6日

建設業

最近、「BIMってよく聞くけど、パースや今までの3次元と何が違うの?」、「そもそもBIMのメリットって何?」、「どうやって使っていくの?」といったBIMに関するご相談が増えています。そんな疑問をお持ちの2次元ユーザー様へ、大塚商会のオンラインセミナーではBIMを導入するメリットや移行の仕方、BIMソフトの便利な機能をデモを交えてご紹介しています。

BIMのメリットって?

BIM(Building Information Modeling:ビルディング インフォメーション モデリング)とは、コンピューター上に作成した3Dの建物モデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性情報を追加した建築物のデータベースを建築の企画・計画、設計、施工、維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューション です。

多様なメリットがありますが、主に次の3点がメリットといわれています。

1.可視化

設計の初期段階から3次元で可視化されるため、早期の段階で関係者との合意形成が図れる。

2.整合性

BIMモデルから「切り出す」ことで図面・リスト・パースを生成 するため、各種データは常に整合性が保たれる。

3.再利用性(建物情報の有効活用)

BIMモデルを使用したデータ連携で従来の設計に付加価値 を付けられる(CG、環境・構造解析、一貫計算、チェックレビュー、設備施工3D CAD、メカCADなど)。

  • 1.3次元による可視化

  • 2.各種データの整合性が保たれる(BIMモデルの変更が図面や各種データにも反映される)

  • 3.BIMモデルの再利用(デザインレビューとして)

BIMのためのソフト「Autodesk Revit」

BIMのためのソフトウェア「Autodesk Revit」には、建築設計、設備設計、構造設計および施工ための機能が用意されています。

BIMモデルから図面、数量、パースなどの建築設計図書に必要な情報をほぼ自動で作成します。通り芯作成から壁、次に床と実際の建て方と同じ工程でモデルを作成します。また、作成したモデルから高性能なレンダリングも行えます。

提供されているRevit Extensions(モデリング、連携、および図書化など、Autodesk Revit の機能を拡張するツール)を使うと、面倒な建具表も自動で作成できます。確認申請時に必要な全ての居室に対して、採光、換気、排煙が基準法上適しているかチェックを行えます。

Autodesk Revitのインターフェイスと建具表

Autodesk Revit 製品情報

BIMデータ連携

設計段階からBIMモデルが作成されることで、さまざまな付加価値 を付けられます。

例えば、Revitのモデルは専用コンバーターにより構造解析ソフトに直接流せます。Super Build/SS3やSEIN La CREAとの連携、2017年度からはST-Bridgeとも完全に連携を実現し、一貫構造計算ソフトウェアの多くと連携が可能になりました。また、積算ソフトHELIOSへダイレクト連携が可能になりました。この連携はIFCではなく、HELIOSのローカルファイルで連携するため、より精度の高い連携を実現しています。

BIMでの積算連携はどうなるのか?

熱負荷計算もRevitなら専用ソフトに直接リンクします。STABRO負荷計算 for RevitはBIMモデルを活用して、国土交通省基準の負荷計算を可能にしました。Revitのアドオンとして動作し、情報の拾い出しを自動で行い、設計業務効率を向上させます。

  • Super Build/SS3

  • HELIOS

  • STABRO負荷計算 for Revit

木造住宅でBIM申請が可能に!

2016年夏、BIMデータを使用した建築確認申請手続きによる国内初の4号建築物の確認済証交付が実現されました。2017年6月には、Autodesk App Storeから無料で「4号建築物 建築確認申請テンプレート」が一般公開され、12月前半には木造3階建て住宅でも、BIMデータを使用した建築確認申請において確認済証交付が交付されました。

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