【操作解説】AutoCAD レイアウトを新規に作成する方法(尺度設定、線種設定、図面枠を配置)

2018年11月28日

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AutoCADのレイアウトにビューポートを一つ設定し、尺度を指定して図面枠を配置する方法を解説します。AutoCADの操作でお困りの方は必見コンテンツです。

操作方法

A3の1:100の図面とA3の1:1の図枠の二つのファイルを用意した状態で説明をします。

  • A3 1:100の図面

  • A3 1 / 1の図枠

レイアウト空間を使用して、図面をA3の1:100に設定します。

1. A3 1:100の図面を開きます。

2.[レイアウト1] をクリックし、レイアウトに切り替えます。

3.[レイアウト1]を右クリックします。

4.[ページ設定管理]を選択します。

5.[修正]をクリックします。

6. プリンターの名前、用紙をA3、尺度を1:1に設定し、[OK]をクリックします。

7. ビューポートを選択し、右上のグリップをクリックします。ビューポートの範囲を印刷可能領域内に収まるように変更します。

右上のグリップをクリックすると赤色に変わりマウスを動かすとビューポートサイズが変更します。

8. 左下のグリップをクリックしてビューポートの範囲を変更します。

9.[ペーパー]をクリックしてモデルに切り替えます。

10. 図面を画面の中央に移動します。

11.[選択したビューポートの尺度]をクリックします。画面の中心を基準に尺度が設定されます。

12.[1:100]をクリックします。

13. ビューをロックします。

ビューをロックしたときのメリット:レイアウトの[モデル]がアクティブな状態で画面の拡大縮小を実行しても1:100の尺度を保ったままレイアウトの画面が拡大縮小します。

通り芯が実線に表示されます。線種設定を正しい設定に変更します。

14.[形式]→[線種設定]をクリックします。

15. [尺度設定にペーパー空間の単位を使用]をクリックして、チェックを外します。表示されていない場合は、[詳細を表示]をクリックします。

ポイント![尺度設定にペーパー空間の単位を使用]のチェックが入っている場合

ページ設定で指定された尺度のグローバル線種尺度の値に変更する必要があります。
今回は、レイアウトのページ設定は、値に変更しないと一点鎖線の表示になりません。
(例:グローバル線種尺度の値:1)
メリットとしては、複数のビューポートがあり、尺度が異なっても同じピッチの線種で表現できます。

ポイント![尺度設定にペーパー空間の単位を使用]のチェックが入っていない場合

もともと設定されていたグローバル線種尺度の50の値を変更せずに使用することができます。

16.[表示]→[全再作図]をクリックします。通り芯が一点鎖線で表示されます。A3 1:1図面枠をペーパー空間に配置します。

17.[モデル]をクリックして[ペーパー]に切り替えます。

18.[挿入]→[ブロック]をクリックします。

19.[参照]をクリックして、A3の図面枠の作成されたファイルをクリックし、[OK]をクリックします。

20. 任意の位置をマウスでクリックして配置します。図枠のある図面が配置されました。ビューポート枠を印刷しないようにする設定を、レイヤーを使用して設定します。

ビューポート枠を印刷しない設定にします

21.[形式]→[画層管理]をクリックします。

22. あらかじめ作成してある、[0ビューポート]を選択して、右にスクロールし、印刷のアイコンをクリックします。不可の設定になります。

23.[修正]→[オブジェクトプロパティ管理]をクリックします。

24. ビューポートをクリックして選択します。

25. 画層を0ビューポートに変更します。

26.[ファイル]→[印刷プレビュー]をクリックします。ビューポートが非表示の状態になります。印刷しても出力されません。

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