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第1回 施工現場でBIM活用!大塚商会 横浜ビル新築工事 施工BIM その活用内容とは?

2011.6.15 BIM活用

設計段階でBIMを活用した事例はだいぶ多くなってきましたが、施工段階での利用はそれほど多くありません。弊社、横浜ビル新築工事において、施工を行った株式会社 竹中工務店様では、施工現場へBIMを取り入れることでどのような効果があるかを検証しました。

今回は建物全体ではなく、いくつか部位を絞ってBIMモデル化し、検討を行っています。ここでは、行った検証作業を「仕上げ確認」「図面の作成」に分けてご紹介します。

仕上げの確認

現場では、施主はもちろん設計者などの工事関係者と、各部位の最終仕上がり状態をしっかりと確認してから工事へ取り掛かる必要があります。この確認には必要に応じてモックアップといって、実際の形状に近いものを作成して確認することもあるようです。

今回、いくつかの部位の事前確認にBIMモデルを活用しました。

図はBIMモデルから作成したCGパースと、実際の竣工写真です。完成前に出来上がりのイメージを伝え、効率よく意思決定を行うために、BIMモデルは非常に役に立ちました。

トイレ写真

照明の配置検討や鏡のサイズ、個室ブースのサイズなどの検討を行いました。


BIMモデル


竣工写真

エントランス

パネル割付の検討、照明の配置検討、電球色などの検討を行いました。


BIMモデル


竣工写真

打合せコーナー

壁仕上げの色検討を行いました。


BIMモデル


竣工写真

基準階事務室

タイルカーペット、天井の割り付け、LED照明の大きさ、配置検討などを行いました。


BIMモデル


竣工写真

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図面の作成

BIMモデルを合意形成で利用した例を幾つかあげましたが、BIMのメリットは合意形成のために作成されたデータから、すぐに図面へも展開が可能なことです。

今回、竹中工務店様の協力会社でもRevitを導入してもらい、互いに同じBIMデータで作業ができる環境を整えました。そのことによって、合意形成のとれたBIMモデルから図面への展開がスムーズに行え、制作図の作成にかかる時間を大幅に短縮することができています。


BIMモデルから作成された図面(左)と制作図(右)
BIMモデルから作成された図面 拡大画像

スムーズな合意形成、図面作成作業の効率化が行えたことで、資材の発注もスムーズに行えたそうです。

施工段階におけるBIMのメリットと課題

今回、部位を絞った施工のためのBIMモデル化を行い、その効果を検証しました。そして以下のようなメリット、課題があることが分かりました。

メリット
  • 3次元で確認することによる合意形成のスピードUP。
  • 関係者間での合意形成がスムーズに行うことができることにより、場合によっては、モックアップを行う必要がなくなる。次の工程への着手(今回は資材の発注など)が早めることができる。
  • 完成したBIMモデルから切り出された図面を利用することで、制作図の効率化も図られる。
    (協力会社が参加している場合には、その会社にも同じBIMソフトを利用してもらうことがポイント)
課題
施工段階でBIMを利用する時、まず課題となるのが、BIMモデルの入力です。BIMが普及してきたとはいえ、川上(設計)側から、BIMが提供されるのは、まだごく限られたプロジェクトでしょう。
今回も竹中工務店様では、事前に施工用のBIMモデルを作成しています。また作成にあたっても以下のような、事前に取り決めておくべき点があると思われ、これは今後、検討を重ねていく必要がある点です。
  • 作成の基準
  • データの管理
  • 責任範囲など

さて、施工現場でのBIM活用いかがだったでしょうか。今回の報告はここまでとなります。
次回は、作成したBIMモデルのデータをいろいろな視点から分析して報告したいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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