PDF上で二つの図面を比較してみた

CADを使わずに図面を比較。果たしてPDFはどこまでチェックできる?

文書の変更機能を改良するため、2016年にAcrobat Pro DCのファイル比較機能の刷新と名称変更が行われました。新しくなった「ファイルの比較」機能を使用すると、ワンステップで二つのPDFを比較し、全ての変更点(本文、フォント、画像、表など)の詳細レポートを作成することができます。

そこで、寸法・文字・線などが細かく描かれている図面をPDF上でどこまで詳細に比較できるのか検証してみました。

「ファイルを比較」操作方法

Acrobat Pro DCを起動後、ツールから「ファイルを比較」を選択します。

左側の「ファイルを選択」をクリックし、比較対象の古いファイルのバージョンを選択します。右側の「ファイルを選択」をクリックし、比較対象の新しいファイルのバージョンを選択します。

間違えてファイルを選択してしまった場合は「ファイルを変更」をクリックし、目的のファイルを参照し直します。古いファイルと新しいファイルを入れ替えるには、サムネイルの間にある入れ替え矢印アイコンをクリックします。

設定を変更するには「設定」アイコンをクリックすると、ダイアログボックスが開きます。

比較対象を文書の一部に限定するには「古いファイル」と「新しいファイル」フィールドにページ番号を入力します。「文書の説明」で比較対象の文書のタイプを選択するか「自動検出」を選択し、Acrobat Pro DCで自動的に検出します。

「レポートで表示」では文書中のどの要素の相違点を比較レポートに表示するかを選択します。

設定が終わりましたらOKをクリックし、「比較」をクリックします。

どのようなレポートが出力されるのか

比較結果が表示されました。最初のページではファイルの全ての相違点に関する分かりやすい概要が表示されます。相違点を詳細に確認していきましょう。

それぞれの相違点を詳しく確認するには「最初の変更に移動」ボタンをクリックします。

相違点の確認方法を選択し、「左右に並べて表示(Ctrl+\)」ビューを使用すると比較結果が並んで表示され、帯状にハイライト表示された箇所で相違点をご確認いただけます。

形状の違いもチェック対象に

テキストだけでなく図面の形状の違いも同様にハイライト表示されました。

建設業では現場や支店などでCADソフトは使わないものの図面を活用する方は多くいらっしゃいます。そのような方に遜色なくチェックできるAcrobat Pro DCをお薦めします。

建設業の図面の比較ならBluebeam Revu

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図面や写真の差分も検出

Bluebeam Revuを使うと、PDF化された設計書・仕様書・図面などの相違点を強調表示するだけでなく、改訂前後のPDFを重ねて表示することができます。ページ数の増減・入れ替えがあっても比較いただけます。

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