ボタン一つでCADからExcel形式の部品表を作成する

CADとExcel連携を自動化

部品表(BOM)は、部品や原料などの製造情報を一覧や階層構造で示します(広義では製造情報の一元管理の考え方やシステムを指す)。部品表が設計部門で作成された後、購買や生産などの他部門へ引き渡され幅広く利用される重要な情報です。

「モデルと図面は3D CADで作成しているが、部品表はExcelで作成している」という現場も多く見受けられます。確かにExcelは誰でも利用できるツールですがデメリットも抱えています。

部品表をExcelで管理するデメリット

部品表をExcelで管理するデメリットは最新情報の維持が難しいということです。設計変更のたびにExcelに転記していては漏れやミスが発生し、工数もかさみ効率的とはいえません。

しかも設計では複数のCADを利用するのが一般的です。複数の設計者が利用することを想定した運用ルールや管理方法を考慮しなくてはなりません。

部品表、手配表を自動化するには……

「部品表や手配表を自動化したい」という声にお応えして、大塚商会ではお客様のCADをカスタマイズし、利便性を高める開発を行っています。

3D CAD上で開いてるアセンブリ構成情報を対象に処理を実行すれば、設定ファイルで定義したCADモデルプロパティを集計し、Excelで部品・手配表を出力する仕組みをご提供しています。「ボタン一つでCADから作成できる」とご好評を頂いています。

アセンブリ構成情報に対し処理を実施すれば、Excelで帳票が出力される

今回ご紹介したは部品表(BOM)以外にも、大塚商会独自に開発をしたテンプレート設計の基礎をご習得いただけるサービスもご用意しています。

  • SOLIDWORKSとExcelを連携させるインターフェイスのご提供。
  • Excelで使用する機能を選択、実行順に並べるだけで、テンプレート設計プログラムの制御を行える。
  • SOLIDWORKS APIの知識やプログラミング知識のない方でもご利用可能。

お客様のお困りごとを聞くことからカスタマイズ開発は始まります。ぜひ、お困りごとをご相談ください。

CADの自動設計を身近にする「テンプレート設計」とは?

自動設計システムの構築には多くの時間と費用がかかり、そのハードルが少々高いのも事実です。そこで大塚商会は、このハードルを低くできないかという観点から、3Dモデルや図面のひな型(テンプレート)をあらかじめ用意して、それを基に新たな設計を行う「テンプレート設計手法」を提唱しています。

テンプレート設計を活用した自動設計