FlowDesigner解析事例38:音響逆解析による防音壁配置検討

FlowDesigner 2019バージョンより搭載された「音響逆解析機能」を使ってみた

FlowDesigner 2019バージョンより音響逆解析機能が搭載されました。今回はこの機能を用いて室外機の騒音を下げるために、どこに防音壁を配置したらよいのかを検討します。

本機能を使用すると配置箇所の目星を付けやすくなると同時に、複数パターンの検証を行えるため、効率的な解析を行えます。

目的:防音壁の効果が最も高い配置を検討する

室外機の騒音は生活環境、業務環境の快適さに影響を及ぼします。ある特定のポイントを対象に音圧レベルを下げために防音壁配置を検討中です。一定サイズの防音壁をどこに配置すれば最も効果があるのでしょうか?

防音壁は一定のサイズとし、配置領域は以下の配置検討領域とします。

モデル概要

領域の大きさ20×20×8m
解析対象周波数63Hz(波長λ=5.4m)
音速340m / s
総音源90db
地面吸音率5%
地面以外は開放境界

現状の解析結果

FlowDesignerで現状の解析を行った結果、設計目標となる場所では60.3dbとなっている。

逆解析(防音壁配置箇所検討)でより分かりやすく

逆解析の「密度感度」の結果である。密度感度が+(プラス)な場所ほど、密度を上げると目標値の音圧レベルが上がる。感度が-(マイナス)な場所の密度を上げると、目標値の音圧レベルが下がる。

よって、青い部分に防音壁を置くと効果があると見込まれる。

逆解析の結果を受け、以下5カ所を防音壁配置候補として再度解析を行ったところ、配置案1が最も改善効果が高いと見込まれる(各配置における解析結果は資料請求のうえご確認ください)。

配置案1が最も改善効果が大きいことが分かる
 平均感度
配置案1-0.052
配置案20.411
配置案30.415
配置案40.367
配置案50.025

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FlowDesigner解析事例 音響逆解析による防音壁配置検討

主な内容

  • なぜ大規模空間は計算負荷が高い?
  • 【解析結果】音圧レベル分布(3Dイメージ1)
  • 考察 など

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