3Dプリンターでマスクを造形してみる

材料費300円でマスクが完成

新型コロナウイルスの感染拡大により市場ではマスク不足が深刻です。ネット上には自作マスクの情報なども多数公開されています。こんなときだからこそ、3Dプリンターでマスクを造形できるか、実際データをダウンロードして造形してみました。

マスクのデータをダウンロードする

株式会社イグアスが開発したマスクデータをダウンロードします。このマスクは人の顔を3Dスキャンし、そのデータを元に顔の輪郭に合わせ設計し、試作を繰り返しフィット感のある最適な形状を再現しています。

【3Dプリンター】コロナ対策で深刻なマスク不足を受け、繰り返し利用可能なマスクを3Dプリンターで製造

材料費300円でマスクが完成!

FDM方式3Dプリンター「UltiMaker S5」を使い積層ピッチ0.3mm、フィラメントは手元にあったPLA(ポリ乳酸・黒)を利用し造形しました。

結果は写真のとおりです。まずまずの出来と言えるでしょう。参考までに造形時間は約5時間、材料費は300円ほどです。

UltiMaker Sシリーズ 製品情報

今回はテストで造形しましたが、実用で使う場合には材料などを検討する必要はあると思います。イグアスのサイトでは、マスクをナイロンで造形しています。

世界的に医療用器具やフェイスシールドなどが不足し、他業種からも幾つも取り組みが紹介されています。これは3Dプリンターは金型などが必要なく、スピーディーに新たな生産を開始できるからだと思います。