主な内容
- 点群データの利用について
- 画像データから点群および3Dモデルの作成と応用
- 各種事例
土量管理を実測横断に比べ、圧倒的に効率化する点群活用
Autodesk Architecture, Engineering & Construction Collection(以下、AECコレクション)に含まれる各種ソリューションには、点群データを活用する機能が備わっています。レーザースキャナーで取得した点群データはもちろん、国土地理院が提供しているメッシュ標高データやUAV(ドローン)による空撮写真からの点群データ生成にも対応しています。
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詳細な現況を点群データとして生成するには、レーザースキャナーによるスキャンデータやUAVの空撮写真を用います。こうした点群データを活用するソリューションがAECコレクションに含まれる「Autodesk ReCap 360(以下、ReCap 360)」です。
ReCap 360は多数の点群からの自動レジストレーションが可能です。そして、多数の空撮画像をサーバー側で処理して、点群データを生成するクラウドサービス「ReCap 360 Fly」を利用いただけます。
ReCap 360 Flyはさまざまなアングルで、網羅するように対象全体を撮影してあればモデルを作成できるサービスです。次のような使い方ができます。
約80枚の写真から立体的なモデルを作成
災害現場をUAVで撮影し、被害状況を把握。対策にも活用できる
実際に、処分場の土量管理にUAVおよびAECコレクションを活用した事例があります。UAVに慣れていないオートデスク社員が行った結果、従来の実測横断測量と比べ3%(パーセント)ほどの誤差がありました。これは崩落防止などのため張られたネットの分を除外しそびれていた理由があったためです。実測横断には2日を要するのに対し、UAVでは飛行時間30分、写真整理に30分と非常に効率化されました。ユーザーからも「効率的に土量管理ができる」と評価をいただいています。
UAVによる撮影を行った処分場の様子
ReCap 360作成した3Dモデル
セミナー当日はReCap 360以外にも、デモでメッシュ標高データの取り込む流れをご紹介しました。
メッシュ標高データの取り込み方法
作成した現況地形モデルには、Autodesk Infraworks 360上でさまざまな構造物モデルを配置できます。逆にモデルを表示させず、現況地形のみの確認も可能です。また、これらのモデルをAutoCAD Civil 3Dに取り込んで、詳細設計につなげられます。
セミナーでは、橋梁設計における点群データの活用法もご紹介しました。走る車からの景色をアニメーション化した応用例として、点群として取り込んだデータに埋設物の設計データを組み合わせ、あたかも道路を走行しながら景色と埋設物の位置関係を見ているような動画も作成できます。また、i-Constructionにおいては、3Dでの干渉チェックが示されており、Autodesk Navisworksが役立ちます。
走行しながら景色と埋設物の位置関係を重ね、どこにどのような埋設物があるのかを判断できる
Autodesk Navisworksでは、時系列の4Dシミュレーションも可能です。例えば、現況地形や既設構造物の点群データ上で、施工に必要な重機の動き、橋桁の移動などをアニメーションとして生成でき、工程確認を行えます。さらに、AECコレクションに含まれる他のツールとも連携し、用途別の動画も作成できます。
Autodesk Navisworksによる干渉チェック
今回もたくさんの方に参加いただきました。参加者様からの意見の一部をご紹介します。
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Autodeskソリューションをお勧めするポイント 点群活用編
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