ワークステーションパフォーマンステストBIM編~パソコンとの比較~

Autodesk Revit ArchitectureとHPワークステーションで何%スピード向上するか?

BIMの普及に伴い、設計用にはパソコンよりもワークステーションを選択するユーザが多くなってきています。今までパソコンを利用していたユーザはおそらくワークステーションとパソコンを比較するとどのくらいパフォーマンスが上がるの?という疑問がわいてくると思います。

そんなユーザに代わり、Autodesk Revit ArchitectureとHP製のワークステーションとパソコンを使って実際にどのくらいパフォーマンスが上がるのか検証をしてみました。そのレポートをご紹介いたします。

テストに使用したワークステーション

今回の検証では、Autodesk Revit Architecture2012を使い以下のマシンで検証しました。

種別スペック
筐体Compaq 8200 Elite SFFZ210MT(SATA)
CPUIntel Core i5-2500 3.30GHz (HT-on)Intel Xeon E3-1280 3.50GHz(HT-off)
RAM4GB8GB
HDD250GB 7200rpm SATA500GB 7200rpm SATA
グラフィックスカード Intel HD Graphics 2000NVIDIA Quadro FX1800
グラフィックスドライバーver.v8.15.10.2253v267.10
BIOSv02.15v01.20
OSWindows 7 Professional SP1 64bit
  • HP Compaq 8200 Elite SF Desktop PC

    HP Compaq 8200 Elite SF Desktop PC

  • HP Z210 Workstation

    HP Z210 Workstation

性能比較動画

両者の性能差を動画にてご紹介します。
ワークステーションを使用すると、起動時・作業中に停滞することなく作業可能な様子をご確認いただけます。

性能比較動画

検証結果データ

 Compaq 8200 Elite SFFZ210MT (SATA)
Windows 7のWinsatコマンドによる
DirectX10性能
68.346.0
Revit 2012 Architecture x64の起動時間 35.219.3
Revit 2012によるプロジェクトファイル
読み込み時間
48.538.8
Revit 2012によるプロジェクトファイル
書き込み時間
50.718.4
Revit 2012のウォークスルー300
フレームの再生完了時間の計測(注1)
656.0102.0
  • * 単位:秒
  • * 経過時間。少ないほど高速
  • * 1 サーフェス→リアリスティック 影:影付け、背景:グラデーション

検証結果1

検証結果2

Windows システム評価ツール(Windows System Assessment Tool、WinSAT)コマンドによるDirectX10性能テストでは、やはりNVIDIAのグラフィックスカードを搭載したワークステーションが約23%スピードが速い結果となりました。

Autodesk Revit Architectureの起動では、ワークステーションが19秒台をマークし、パソコンと比較して約半分の時間。起動時のイライラも全く感じないレベルでした。

Autodesk Revit Architectureのファイルの読み込みではHDDに依存する部分が大きいため、さほど差は出なかったがそれでも約20%パフォーマンスが向上、書き込みに関しては、CPUとメモリ容量も影響するためなんと64%のパフォーマンス向上しました。
さらにウォークスルーの再生完了時間検証では、抜群の安定性を誇るワークステーションが大幅にパフォーマンスがよい結果となりました。