CIM大容量データを快適に動かすPCはどれ!?

大容量データを扱うCIM。適したPCはどれかを検証しました

国土交通省がこれまでにない早さで推進を図っているCIMでは、今後3次元大規模データを扱うことが予想されます。今回は性能の異なるPC2台を用いて、CIM関連ソフトの動作検証を行いました。ソフトはすべて2014バージョンを使用したため、最新の検証データです。

  • * 最新のワークステーションZ 230での検証結果と様子を撮影した動画は近日公開予定です。

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CIM大容量データを快適に動かすPCはどれ!? イメージ

検証マシン

 マシンAマシンB
製品名HP Z220S ZR2440WHP Z220S ZR2440W
プロセッサ(クロック周波数
/キャッシュ)
インテル Xeon E3-1280v2
(3.6GHz/8MB)
インテル Xeon E3-1225v2
(3.2GHz/8MB)
CPUコアクアッドコアクアッドコア
ハイパースレッティングONOFF
メモリ16GB8GB
ディスクキャッシング24GB SSD ディスクキャッシュなし
グラフィックス
コントローラ
NVIDIA Quadro K600
(1GB DDR3 SDRAM 搭載)
NVIDIA Quadro K600
(1GB DDR3 SDRAM 搭載)
OSWindows 7 ProfessionalWindows 7 Professional
  • * 太字は仕様が異なっている箇所(高性能)。

ワークステーション 製品情報

AutoCAD Civil 3D 2014を用いての検証結果

使用データ

  • DWGファイル:68MB
  • 16km×9kmの範囲に基盤地図情報10mメッシュからTINサーフェスを作成(TINサーフェスのポイント数:121万、三角形の数:243万)。
  • 延長50kmほどの線形上に道路・法面のコリドーモデルを作成。
 マシンAマシンB結果
起動初回:24.2秒
2回目:9.2秒
初回:2分23.9秒
2回目:15.3秒
マシンAは初回起動も格段に速い。
開く6.3秒7.5秒マシンAがやや早い。
ビューイング1
作図領域(平面図)でのズーム・画面移動
 
ビューイング2
オブジェクトビューアでの3D回転
広域範囲のため多少遅いが、ストレスは感じない。
ビューイング3
作図領域でのビュー変更:南西アイソメ
4.2秒4.4秒違いなし。
ビューイング4
作図領域での表示スタイルの変更:コンセプト
15.3秒16.5秒マシンAがやや早い。
サーフェススタイルの変更:境界のみからTIN表示7.4秒8.8秒マシンAがやや早い。
コリドー再作成 

検証総評

  • ディスクキャッシュによる起動時間の違いは、Civil 3Dで大きく見られた。
  • Civil 3Dでは今回のTINサーフェス(三角形の数:243万)で両マシンの違いはあまり見られない。しかし、今回のエリアの約4倍(32km×18km)のより広範囲のTINサーフェスで検証したところ、マシンBはビューイングが非常に遅く、実務での利用は難しい結果となった。

Autodesk Revit Structure 2014を用いての検証結果

使用データ

  • RVTファイル:11MB
  • 橋脚1基(鉄筋約3000本を含む)を10基(鉄筋約3万本)を配置したデータ
  • 鉄筋を実径(3D)表示して3D表示のパフォーマンスが必要な状態とした。
 マシンAマシンB結果
起動初回:30.3秒
2回目:7.1秒
初回:30.3秒
2回目:8.0秒
起動時間の違いはほとんどない。
開く47.8秒51.0秒マシンAがやや早い。
ビューイング1
鉄筋を「実径表示:オン」で
ワイヤフレームからシェーディングに変更
17.6秒19.0秒マシンAがやや早い。
ビューイング2
鉄筋を「実径表示:オン」、「アンチエイリアス:オン」で
ワイヤフレームからシェーディングに変更
18.6秒20.1秒マシンAがやや早い。
ビューイング3
ViewCubeで、視点を90度回転
4.3秒4.3秒違いなし。
レンダリング2分30秒6分30秒マシンAがかなり早い。

検証総評

Revitでのモデリング作業は両マシンでの違いはあまり見られない。

Autodesk InfraWorks 2014を用いての検証結果

使用データ

  • 新規モデルを作成
  • 16km×9kmの地形をラスターデータおよびベクトルデータで読み込み。
  • 地形イメージは500MBのラスターデータを読み込み。
  • 基盤地図情報の建物データをSHPファイルで読み込み。
 マシンAマシンB結果
起動初回:20.8秒
2回目:7.9秒
初回:25.3秒
2回目:9.0秒
マシンAがやや早い。
地形読み込み1
ラスターデータのGeoTIFF(24MB)の地形を
読み込みを設定後、閉じて再表示
 
地形読み込み2
ベクトルデータのLandXML(200MB)の地形を
読み込みを設定後、閉じて再表示
読込:2分24.9秒
再表示:2分48.7秒
読込:4分45.8秒
再表示:6分25.7秒
マシンAがかなり早い。
地形イメージ読み込み
衛星画像(500MB)を読み込みを設定後、
閉じて再表示
 
建物読み込み
SHP(2MB)を読み込みを設定後、
閉じて再表示
 
ビューイング
ズーム・画面移動・3D回転
 
ストーリーボード
(アニメーション)
 

検証総評

  • InfraWorksでは大容量のベクトルデータの地形読み込みで違いが見られた(読み込み後のビューイングに違いは無し)。
  • 大容量の地形はラスターデータで読み込むことで対処できる。