【セミナーレポート】オートデスクが掲げるものづくりの未来とは?
2018年 7月 6日
製造業
2018年5月24日(木)に大塚商会本社ビルにて開催されたAutodesk Solution Day 2018(製造)のレポートをお届けします。
IoTやAI、3Dプリンティングの導入が進む製造業において、オートデスクが考える未来のものづくりとは?
コンピューターにデザインさせるジェネレーティブ デザイン
オートデスクは、人の代わりにデザインしてくれ、クラウドコンピューティングによるパワーを利用し、デザインパターンを大量に作る「ジェネレーティブ デザイン」を既に実現させている。人が1日に10~20しかデザインパターンを編み出せないところ、ジェネレーティブ デザインなら何百・何千パターンをはじき出してくれる。
実事例として、電動バイクのスイングアーム軽量化がある。より速く走行するためには軽量化が必要だが、同時に強度も求められる。ジェネレーティブ デザインによって、制約条件をクリアした人が思いつかないような形状となり、結果、10%の軽量化と強度は1.5倍に成功したそうだ。
新しいテクノロジーを取り入れたインダストリアル アダプティブ(製造)
インダストリアル アダプティブとは、新しいテクノロジーを取り入れていく製造方法。射出成型機を例にすると、従来はドリルで掘っただけの造りをしていた射出成型機だが、次のテクノロジーを取り入れたことで、冷却効率を飛躍的に高め、冷却時間の短縮化に成功したという。
- 金属対応3Dプリンターにより、従来は試すことが難しかった金属製の試作に着手しやすくなった。
- CAEを利用し、熱がたまる箇所とたまり方を「見える化」することで、冷却装置をどこに置くべきか対策が分かるようになった。
ロボットの活用
オートデスクは、世界初となる3Dプリンターで鋼鉄した橋をかけるプロジェクトにも参加している。鋼橋の造形には、ロボットによるアーム溶接が活用されており、オートデスクはロボットティーチングの支援にも携わっている。
ロボットをどう動かすのかは人の判断が必要だ。AIにしても大量にできあがったデザインパターンから最終的に選ぶのは人だ。
オートデスクは、「人と新テクノロジーのコラボレーションによるものづくり」を目指している。
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