AutoCADで知っておくと便利なコマンド&ショートカットキー

2019年 3月 5日

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AutoCADはさまざまなショートカットやコマンドに対応しています。この機能を利用して作図工数を大幅に低減できることは、AutoCADを導入するメリットの一つです。

今回は、AutoCADで使用できる便利なショートカットとコマンドをご紹介します。

コマンドウィンドウの開き方

AutoCADでのコマンドウィンドウの開き方は三通りあります。

  1. 【表示】タブ→【パレット】パネル→【コマンドライン】をクリック
  2. キーボードの【Ctrl】+【9】
  3. コマンドプロンプトにて「COMMANDLINE」または「COMMANDLINEHIDE」と入力

ショートカットキー:作図

AutoCADでは、キーボードによるショートカットでさまざまなコマンドを実行できます。多くのショートカットキーはWindows OSやiOSのショートカットキーと共通しているため、直感的な操作が可能です。

作図中に使用できる便利なショートカットキーについてご紹介します。

Ctrl+C選択中のオブジェクトをコピーします
Ctrl+X選択中のオブジェクトを切り取ります
Ctrl+Vコピーもしくは切り取ったオブジェクトを貼り付けます
Ctrl+Shift+C基点を指定してオブジェクトをコピーします
Ctrl+Shift+Vコピーもしくは切り取ったオブジェクトをブロックとして貼り付けます
Ctrl+Z直前の操作を元に戻します
Ctrl+Y直前の操作をやり直します
Ctrl+[現在のコマンドをキャンセルします
ESC現在のコマンドをキャンセルします

ショートカットキー:図面

続いて、図面上で使用できる便利なショートカットキーについてご紹介します。

Ctrl+N新規図面を作成します
Ctrl+S現在開いている図面を保存します
Ctrl+O保存済みの図面を開きます
Ctrl+P現在開いている図面を印刷します
Ctrl+Tab次の図面に切り替えます
Ctrl+Shift+Tab前の図面に切り替えます
Ctrl+PageUp現在開いている図面の前のタブに切り替えます
Ctrl+PageDown現在開いている図面の次のタブに切り替えます
Ctrl+QAutoCADを終了します
Ctrl+A図面上の全てのオブジェクトを選択します

AutoCADのコマンド:作図

AutoCADでは、各種コマンドを用いることで作図を効率化することができます。作図中に実行できる便利なコマンドについてご紹介します。

L直線のセグメントを作成します
PL2Dポリラインを作成します
C円を作成します
A円弧を作成します
REC長方形のポリラインを作成します
H囲まれた領域もしくは選択中のオブジェクトをハッチングします。
単一色やグラデーションでの塗りつぶしも可能です

AutoCADのコマンド:修正

AutoCADでは、作図したオブジェクトを修正する際もコマンドにて作業を効率化することができます。オブジェクトの修正の際に実行できる便利なコマンドについてご紹介します。

CHA選択中のオブジェクトの角を斜めに切断します
F選択中のオブジェクトのエッジを丸めます
E選択中のオブジェクトを削除します
CO選択中のオブジェクトを指定方向・指定距離に複写します
AR選択中のオブジェクトを複数個複写し、パターン配列を行います
M選択中のオブジェクトを指定方向・指定距離に移動します
MI選択中のオブジェクトを鏡像コピーします
RO選択中のオブジェクトを回転させます
S選択中のオブジェクトをストレッチします
TR選択中のオブジェクトに対し、ほかのオブジェクトとぶつかる位置でトリムします
O選択中のオブジェクトに対して同心円、平行な線、平行な曲線を作成します
X選択中の複合オブジェクトを構成要素単位まで分解します
EX選択中のオブジェクトをほかのオブジェクトのエッジとぶつかるまで延長します
J選択中の複数のオブジェクトを、単一の離れていないオブジェクトに変換します
RE現在のビューポートの図面全体を再作図します

業務効率化の範囲

今回ご紹介したショートカットやコマンドを駆使することで、作図における時間のロスを防ぎ業務効率を向上させることができます。

しかしながら、設計リードタイムの全体を見ると、2D CADだけで削減できる工数に限界があるのもまた事実です。ショートカットやコマンドの利用だけでは補えない業務については、3D CADを導入するのも一つの手といえるでしょう。

3D CADを導入することでさらなる工数削減に

2D CADとは異なる設計を可能とする3D CAD。この3D CADを導入することで、各設計段階における工数をさらに削減できる可能性もあります。

例えば、製品の完成形を立体図としてコンピューター上で作成することが可能になるなど、2D CADにはないメリットがあります。

3D CADのメリット

  • 部品干渉や設計上の不具合を発見しやすい
  • 製品の質量や重心を瞬時に計算できる
  • お客様や関連部署とのやりとりが円滑になる

3D CADの導入を検討する際は、2D CADからでも移行しやすいAutodeskの導入がお薦めです。