【Autodesk Inventor】結局どのビューアーを使えばいい? おすすめを紹介
2025年 9月18日
製造業
この記事では、Inventorのデータの閲覧におすすめのビューアーをご紹介します。
ビューアーはさまざまなものが用意されており、AutodeskのWebサイトを見ると実に10種類ものラインアップがあります。初見では迷ってしまいますので、今回はInventorユーザーだけに焦点を当てて、おすすめのビューアーを紹介します。
Free Autodesk viewers(Autodesk)
動作環境
この記事の環境は、下記のとおりです。
- Inventor Professional 2025
- Windows 10
おすすめは2種類
おすすめは二つあります。このどちらかであれば、Inventorのデータの持ち運びに困ることはないでしょう。いずれもInventorのライセンスを消費せずに使えますので、営業時など開発用のPC以外でデータを閲覧する際に役立ちます。
1.Autodesk Viewer
ブラウザーで動作する無料のオンラインビューアーです。ブラウザーがあれば動きますので、一番手軽で便利です。ドラッグ&ドロップでアップロードするだけで、InventorのみならずSTEPなどの3Dデータや、DWGファイルを閲覧できるようになります。計測や注釈の記入も可能です。
ただし、オンラインのビューアーですので、社内規則などでNGの場合は、次項で紹介するデスクトップアプリを検討してみてください。
2.Inventor Read-only Mode
こちらはInventorインストール時に含まれるソフトウェアです。デスクトップアプリですので、ローカル環境で動作します。Inventorと同じ外観ですが、閲覧だけに機能が制限されています。
Inventor Read-only Modeは単体のインストールも可能ですので、持ち運び用のPCにInventorをフルインストールする必要はありません。また、Inventorのライセンスを消費しませんので、気兼ねなく使えます。
では、次に実際に使っている様子をご紹介します。
Autodesk Viewer
Autodesk Viewerにアクセスします。「表示を開始」ボタンをクリックします。
サインインします。Autodeskのアカウントを持っていない場合は、作成する必要があります。
この画面で、アップロードします。試しに画面中央へInventorのアセンブリデータをドラッグ&ドロップしてみます。アセンブリデータの場合、所属しているパーツファイルも全てアップロードしてください。
アップロードしますと、処理画面が出ます。
アップロードが完了しますと、早速表示されました。
使い方も簡単です。ほぼ見たままです。下側のアイコンをクリックしますと計測やマークアップ(注釈)、マウスでズームやグルグルとオービットができます。また、モデルブラウザーをクリックしますと、ツリーが表示され、各部品の表示/非表示を切り替えられます。
右上の「共有」ボタンをクリックしますと、アドレスが表示されます。コピーボタンでクリックしますと、アドレスがクリップボードにコピーされます。このアドレスをメールなどで送付すれば、リンク一つで相手先にこのモデルを共有できます。
相手先でこのリンクを開きますと、以下のように表示されます。
Inventor Read-only Mode
導入方法
Inventor Read-only Modeは、Inventorに同梱(どうこん)されており、スタートメニューから立ち上げられます。もし単体で別PCにインストールする場合は、アカウントの管理ページでインストールできます。サインインしたら、「カスタムインストール」をクリックします。
「パッケージを作成」をクリックします。
Inventor Professionalをクリックし、右側で「Inventor Read-only Modeのみをインストール」を選択します。「次へ」でインストール作業を進めます。
使用時の様子
あとは通常のInventorと同じようにファイルを開くだけでOKです。
編集ができないことを除けば、Inventorと同じように使えます。モデルブラウザーのツリー確認や計測、印刷も可能です。
最後に
ビューアーがあるとInventor本体を持ち出さずに済みますので、出先での打ち合わせ時などに重宝します。
今回はクラウドとローカルPC、2種類で動くソフトを紹介しました。環境に合わせて活用してみてください。