【Autodesk Inventor】アップデート2026.1をチェック。普段使いに便利な新機能を紹介
2025年11月 5日
製造業

2025年7月に、Autodesk Inventor 2026のポイントリリース、2026.1が発表されています。メジャーアップデートではないため大きな変化はありませんが、日々の業務に役立つ機能追加がありました。その中から、印象に残った機能をピックアップしてご紹介します。
なお、詳細なリリース情報はInventor 2026のヘルプページから確認できます。
動作環境
この記事の環境は、下記のとおりです。
- Inventor Professional 2026
- Windows 11
メイト拘束時に複数選択
メイト拘束で対象面を選択する際、一度に複数の面を選べるようになりました。今までは部品一つにつき1回ずつの作業が必要でしたので、時間が短縮できます。
例として、下図の四つのパーツの座面を、板の上面に拘束します。

アセンブリタブ→拘束→タイプ:メイトを選び、板の上面を選択します。

選択の2.の右の▼をクリックし、複数選択を選びます。

後は拘束したい面を連続してクリックすれば、一気に拘束できます。


ブラウザーを見るとそれぞれの拘束は独立していますので、後から個別に編集可能です。

ダイアログのオプション表示の更新
ダイアログのUIが簡素化されて、ダイアログに対しての設定が簡単になりました。例えば、ロックされたビュー上で断面表示をしてから保存しようとしますと「ロックされているため、外観の変更ができません」という旨のメッセージが都度出ますよね。
何回も出ると煩わしく感じることもあると思います。しかし、今回のリリースでは、ドロップリストで今後の振る舞いを簡単に選べますので、便利になりました(以前も設定はできましたが、たどり着くまでのクリック数が多い仕様でした)。

ilogicに新しいサンプルコードが追加
ilogicのサンプルコードが更新されています。例えば、「Extrude Feature -Create Block with Pocket」を見てみましょう。
Extrude Feature - Create Block with Pocket(Autodesk)

右のCopy codeボタンでコードをコピーできます。
パーツ環境で、管理タブ→ルールを追加→OKをクリックし、出てきた画面に先ほどコピーしたコードを貼り付けて、保存して実行してみてください。


すると早速コードが実行され、一瞬でポケット付きのブロックが生成できました。

何かカスタマイズを検討されている場合、サンプルコードは大いに参考になるでしょう。プログラミングによるカスタマイズ機能についてのリリース情報は、以下で確認できます。
最後に─年次バージョンアップ以外も要チェック
見過ごされがちなポイントリリースですが、今回の記事でご紹介したように便利な改善が継続して実施されています。ぜひ最新のリリース情報を定期的にご確認いただき、ご活用ください。
リリース情報は、Inventor 2026のヘルプページから確認できます。