建築業向け Autodeskソリューション
Autodesk初のForma Connected Clientとなった新しいAutodesk Revitを中心に、RevitやAEC Collection一つで実現する具体的な解決アプローチをご紹介します。

01.初期検討(基本計画)
設計の初期段階(企画・ボリューム検討)においては、中高層建築などで問題になりやすい「周辺環境への影響」をAIやシミュレーションを用いて定量的に可視化・データ化し、方向性を導き出します。
よくある課題
- データ収集と敷地調査の負荷として、周辺の地形、建物データ、法的規制などの収集・整理に多大な時間とコストがかかる。
- 初期検討(ボリュームスタディ)のスピード不足があり、日照、風、騒音などの環境影響を迅速に解析できないため、初期段階で多くの提案バリエーションを検証・比較できない。
- 行政への事前協議や、開発行為に伴う周辺住民への説明資料、事業主への提案書などの作成に時間がかかってしまう。
解決アプローチ
- 住所や地図から、周辺の既存建物や地形の3Dデータを自動取得できます。わざわざ周辺建物を一からモデリングする必要がありません。
- 勘や経験ではなく、AIや機械学習による「○○時間は日が当たる」「風速が○m/s変化する」といった数値的根拠をグラフや色分けで資料化できるため、合意形成がスムーズになります。
- グローバルツールであるため、日本の「建築基準法」に基づく厳密な集団規定(斜線制限、逆日影計算、天空率など)の自動計算や、確認申請レベルの図面作成には現時点で直接対応していません。そのため、詳細な設計へ進めるためには、Revitと連携して作業する必要があります。
対応製品

Autodesk Forma Site Design

Autodesk Architecture Engineering & Construction Collection

Autodesk Revit
02.初期検討(基本設計)
建物自体の設計要素が絡むより具体的な計画になります。ファサード・間取り・ユニット構成など、よりビジュアル的に明確な方向性・イメージを確立する作業になります。
よくある課題
- 企画段階のラフな検討内容を詳細設計(Revitなど)に移行する際、互換性の問題や再設計による手戻りが発生しやすい。
- 関係者間の合意形成・協調の難しさとして、意匠・構造・設備や施主など、多くの関係者間でのデザインの擦り合わせや、変更内容のリアルタイムな共有・管理が難しい。
解決アプローチ
- Forma Site Designの情報をForma Building Designへ変換し、自動化ツールを使い、ファサードやフロアプラン、ユニット構成(ワンルームとファミリー層の比率など)を作成・編集・比較したうえで、敷地情報、建物の構成要素(壁・床・窓のファミリなど)などを保持したまま、 Revitへネイティブモデルとして移行できます。これにより「提案資料として作成した3D」を無駄にせず、そのまま確認申請や実施設計のベースデータとして活用できるため、資料作成と設計の手戻りが無くなります。
- Webブラウザベースで直感的に操作できるため、Revitを操作できない関係者やプロジェクトリーダー、事業主も一緒にクラウド上で画面(Forma Board)を見ながら意見を出し合い、その場で事業計画のブラッシュアップも可能です。
対応製品

Autodesk Forma Building Design

Autodesk Architecture Engineering & Construction Collection

Autodesk Revit
03.実施設計(共同編集)
初期検討(基本計画・基本設計)を経て、与条件を元に法規・法令も遵守した詳細設計作業になります。
よくある課題
- 意匠(デザイン)、構造(柱や梁)、設備(配管や空調ダクト)の図面を重ね合わせた際に、設備の通るスペースに梁や柱が通ってしまうなどの干渉が発生する。
- クライアントの意思決定が遅れると、それに連動する設備図や構造図の作成スケジュールが後ろ倒しになり、最終的な工期遅延に直結する。
- 複雑な条件が絡み合うため、行政や指定確認検査機関からの指摘事項への対応や、図面修正業務が工期全体を圧迫する要因となる。
解決アプローチ
- Revitなら、データ変換無しで意匠・構造・設備のBIMモデルが生成できるので、ワンモデル(単一モデル)方式の理想的な形が構築できます。
- これまでは、1つのファイルを誰かが開いている間は他の人が編集できない、あるいはデータを分割して後から手作業で統合する必要がありました。Forma Design Collaborationでは、Revitのデータをクラウドに直接同期。複数の設計者が、同じプロジェクトの同じモデル空間に入り、同時に異なる箇所の設計を進めることが可能です。
- Revitなら意匠・構造・設備のBIM図面審査にも対応可能。整合性が担保されるので審査もスムーズになります。
対応製品

Autodesk Forma Design Collaboration

Autodesk Architecture Engineering & Construction Collection

Autodesk Revit
04.データ管理
初期検討から設計、施工にいたる全工程のデータを一元管理し、関係者が利用しやすい環境を構築して運用します。
よくある課題
- 企画(コンセプト)、詳細設計、施工の各段階でデータが寸断され、次のフェーズへ移行するたびにデータの再入力や再作成による手戻りが発生する。
- 発注者、設計者、施工者など、多数のステークホルダー間での設計意図の不一致や、変更情報の共有漏れにより、現場での誤施工や工期遅延が生じるなどの関係者間の合意形成と協調の難しさがある。
- 周辺環境への影響、意匠・構造・設備間の干渉、施工手順の妥当性を事前に十分検証できず、施工フェーズに入ってから不具合が発覚する。
解決アプローチ
- 共通データ環境(CDE)による一気通貫のデータ管理で、クラウド基盤を中心に、企画から施工までのデータを単一プラットフォームでシームレスに共有。全員が常に最新の図面やモデルを参照できる環境を構築します。
- BIM(Building Information Modeling)を活用し、3Dモデルをベースに、企画段階の環境解析から詳細設計、数量拾いまでをデジタル上で可視化し、関係者間の意思決定の速度を早めます。
- 統合モデルによるフロントローディング(事前検証)として、着工前にデジタル空間上で各分野のモデルを統合し、干渉チェックや工程シミュレーションを行うことで、現場でのトラブルを未然に防ぎます。
対応製品

Autodesk Architecture Engineering & Construction Collection

Autodesk Revit

Autodesk Forma Data Management