オートデスクサブスクリプションマスターが、切り替えのメリットを分かりやすく解説します。保守プランをご使用中の方はぜひご覧ください。
サブスクリプション購入の前に押さえておきたい「ライセンス形態」
2018年 1月12日
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AutoCADを提供するオートデスクは2016年に永久ライセンス販売を終了し、サブスクリプション販売へと切り替えを行っています。
お得にサブスクリプションを購入するために、シングルユーザーとマルチユーザー、二つのライセンス形態があることを押さえておきましょう。
シングルユーザーとは
シングルユーザーとは、使用するユーザー(指名ユーザー)にライセンスを割り当てる形式です。例えば、AutoCADを1ライセンス購入した場合、一人のユーザーが複数のPC(3台まで)にAutoCADをインストールしてご利用いただけます。ただし、指名ユーザー以外が使用することはできません。
指名ユーザー分のライセンスを購入し、複数のデバイスにインストール可能
シングルユーザーの注意点
指名ユーザーごとにAutodesk IDが必要(設定にはメールアドレスが必要となり、Autodeskアカウントのログイン時にIDを利用)。
指名ユーザーはソフトの初回起動時およびその後30日ごとのライセンス認証時に、インターネットへの接続が必要。インターネット接続が切断された状態で23日間使用すると、インターネット接続を促すアラートが表示される。
マルチユーザーとは
マルチユーザーとは、ライセンスサーバーを立てて、起動数を管理する形式です。ネットワーク上のクライアントPCにライセンスを配布することで、複数のクライアントPCをサポートできます。複数のユーザーが必要なときだけソフトウェアを利用するケースに適しています。
2024年3月現在、オートデスクのサブスクリプションは、MoldflowとArnoldのみマルチユーザー対応となります。
使用中のライセンス数が5本を超えなければ利用可能
マルチユーザーの注意点
インストール数はライセンス数を上回ることが可能だが、同時起動できる数はライセンス数と同一。
ライセンス形態の効果的な選び方
「シングルとマルチユーザーライセンス、どちらをどのように選べばよいか?」という質問にお答えします。
事務所内で不特定多数のユーザーがCADを使用する場合は、「マルチユーザー」
おのおののクライアントマシンにソフトをインストールしておけば、1台のPCを複数のユーザーで共有してもライセンス許諾違反にはなりません。また、ユーザーの指定が必要ないため、ユーザー一人一人に電子メールアドレスがない場合でも、同時使用数が所有ライセンス数を超えない限り、自由に使用できます。
インターネットセキュリティが厳しい環境の場合は、「マルチユーザー」
ライセンスファイルの受け取りは電子メールでのやりとりが生じますが、マルチユーザーライセンスのアクティベーション自体はオンラインである必要はありません。オフラインでソフトのセットアップが可能です。
現場や出張先でCADを使用することが多い場合は、「シングルユーザー」
シングルユーザーライセンスの場合、使用者を固定する一方で、1ライセンスで複数のデバイスにソフトウェアをインストールすることができます。例えば、事務所内ではデスクトップPCで主にCADを使い、出張時のみノートPCを持っていく場合、シングルユーザーライセンスを1本取得するだけで、両方のPCにあらかじめソフトをインストールできます。事前に申請や特別な作業なども必要なく、いつでもノートPCを持って現場に向かえます。
現在の契約ライセンスの確認方法
現在契約しているAutoCADのライセンスは、以下の手順で確認できます。
- AutoCADを起動する。
- 画面右上の人アイコン「アカウント」から「ライセンスを管理」を選択する。
- ライセンスマネージャからライセンス情報を確認する。