BIM対応というと、3Dソフトを使用して設計業務を行うイメージを持っています。3D対応によりプレゼン力は高まりそうですが、ほかにもメリットがあるのでしょうか?
BIM対応ソフト導入の前に。オンラインデモで不安、疑問を解決!
2018年 1月26日
建設業
「取引会社からの要望で、うちもBIMに対応していかないと…」というご相談をよく頂きます。BIM対応ソフトの導入で業務がどのように変わるのかイメージし難いようです。今回は、よくいただく質問とあわせてBIM対応ソフト導入のメリットをご紹介します。
大塚商会のオンラインデモで、よくいただくご質問
3Dによる設計の可視化はBIM対応のメリットの一つです。基本計画や基本設計段階から3Dで設計を行うと、社内・施主・施工会社などの関係者に視覚化した情報を伝えられ、コミュニケーションが図れます。その結果、意思決定者の合意形成の前倒しを実現できます。このほかにも、設計図書の整合性、建物情報の有効活用、この二つがBIM対応のメリットとして挙げられます。
現在、建物のデザインスタディに3Dモデリングソフトを使用していますが、それではBIM対応と呼べないのでしょうか。
BIM対応と呼ぶには不十分かもしれません。3Dモデリングソフトで作られるモデルもBIMソフトで作られるモデルも、どちらも3Dである点は同じです。しかし、モデルが保持する情報量に大きな差があります。BIMソフトの属性情報を持ったコマンドで作られた3D建物モデルには、内部構造を含めた素材情報や仕上情報、コスト情報や性能情報など多くの情報が含まれます。これらの情報を持つ3DモデルをBIMモデルと呼び、BIM対応はBIMモデルの作成を意味します。
なるほど。BIM対応にはBIMソフトの導入が必要になるのですね。では、二つ目のメリット・設計図書の整合性についても教えていただけますか?
BIMソフトでは、各種設計図書(平面・立面・断面など)や各種集計表、一覧表(仕上表・建具表・面積表など)をBIMモデルから切り出して作成します。そのため、BIMモデルを作れば、あらためてこれら設計図書を作図する必要はありません。また、窓の位置が平面図と立面図で合わないなどのミスが発生しないため、ミスを見つける工数やそれを修正およびチェックする工数まで削減できます。
設計図書のミスや設計の手戻りを減らせるのはいいですね。三つ目のメリット・建物情報の有効活用についても教えてください。
BIMの普及を受けて、他社の各種ツールがBIM対応をうたい、BIMソフトとのデータ連携が可能となっています。構造解析や環境解析ソフトでは、BIMソフトからのデータ連携により、従来多くの時間を要していた解析モデルの作成や条件設定の作業などを簡単・迅速に入力できるようになりました。また、BIMデータを有効活用する新しいツールも増えています。チェックレビューソフトでは、意匠・構造・設備などさまざまなBIM対応ソフトから書き出した大容量の3Dモデルデータを統合し、読み込んだモデルに含まれる属性情報によってデータを絞り込み、チェックやレビューなどを行えます。
大塚商会では、お客様のご要望に応じて、オンライン環境(リモートツール)を用いた無料デモを受け付けています。「一連の操作を見てみたい」「こんなことはできるの?」などありましたら、お気軽にお申し込みください。
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