AutoCADのコマンドで知っておくべき便利機能まとめ

2019年 3月20日

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AutoCADを使用している方は数多くいらっしゃるかと思いますが、「実際に使いこなせているか」と聞かれると、「分からない」とお答えになる方も多いかと思います。AutoCADの便利機能とは、どのようなものがあるのでしょうか。

今回は、現場で実際にAutoCADを使っている方の声を交えて、ポイントを三つに分けてお伝えします。

キーボードを使った便利機能

AutoCADはキーボードの便利機能を用いることで、さまざまな作業を効率化できます。ここでは、代表的なキーボードの便利機能についてご紹介していきます。

ファンクションやShiftなどのキーを使うことで、作図モードを切り替えることができます。

F1ヘルプ
F2テキストスクリーンの表示
F3定常オブジェクトスナップ
F43Dオブジェクトスナップ
F5アイソメ作図モード中のアイソメ平面の切り替え
F6ダイナミックUCSの切り替え
F7グリットの表示
F8直交モード
F9スナップモード
F10極スナップ
F11オブジェクトスナップトラッキング
F12ダイナミック入力モード
Shift直交モードのオン・オフを切り替えることができます
Ctrl+R[モデル]タブのタイルビューポート、またはレイアウトの浮動ビューポートを順番に切り替えることができます

コマンドショートカットでも、さまざまな作業を省略することができます。詳しくは次の記事で解説しています。

AutoCADで知っておくと便利なコマンド&ショートカットキー

キーボードを使った便利機能を押さえることで、作業効率を上げることができます。

作図編集の便利機能

作図編集時も、便利機能を用いることで作業を効率化することができます。続いては、作図編集時に使える便利機能についてご紹介していきます。

結合:『J』複数のオブジェクトを結合し、離れていない一つのオブジェクトに変換します
重複オブジェクトを削除:『OVERKILL』重複または重なり合っている線・円弧・ポリラインを削除します
選択オブジェクト追加:『ADDSELECTED』選択したオブジェクトとタイプ・一般プロパティが同じオブジェクトを新たに追加します。始点、サイズ、位置などは別途指定することができます
類似オブジェクトを選択:『SELECTSIMILAR』選択中のオブジェクトと同じプロパティのオブジェクトを図面内から検索し、選択セットに追加します

作図編集の便利機能を抑えると、作業の無駄な工数を削減できます。

注釈(文字・寸法・表)の便利機能

続いては、注釈の便利機能についてご紹介していきます。

文字位置合わせ(1):『TEXTALIGN』複数の文字オブジェクトの位置を垂直、水平、斜めに合わせます
文字位置合わせ(2):『JUSTIFYTEXT』選択した文字オブジェクトに対し、位置を変更せず、位置合わせ点のみを変更します
新しい寸法スタイルで保存対象の寸法を選択中にショートカットメニューを開き、[寸法スタイル管理]→[新しい寸法スタイルで保存]を選択することで、寸法スタイルを保存することができます
文字寸法の異尺度対応対象の文字オブジェクトを選択中にショートカットメニューを開き、[文字スタイル管理]→[異尺度対応]を選択することで、尺度の異なる図面間でも文字寸法の尺度を統一することができます
Excelで作成した表を[形式を選択して貼り付け]→[AutoCAD図形]で貼り付けることで、AutoCADの表オブジェクトとして貼り付けることができます

注釈の便利機能を押さえると、見やすく、丁寧な図面を作ることができます。

まとめ

今回はAutoCADの便利機能をご紹介しました。実際に使っている方もいらっしゃいましたでしょうか。
AutoCADならこれらの機能によってさらに設計効率を向上できます。

また、3D CADを取り入れるとさらに設計効率をアップさせることも可能になります。設計業務の中で何かしら課題を感じている方は、次の記事もあわせてご覧ください。

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