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【AutoCAD LT 操作】オブジェクトスナップ(Oスナップ)
2020年 2月 5日
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Oスナップ(オースナップ)は、オブジェクトの端点や中点など特定の位置を正確に指示するための機能です。オブジェクトの各点に対して自動的に吸着することができるため、座標値が分からなくても正確に点を拾えます。
一時Oスナップと定常Oスナップの違い
Oスナップには、一時的にスナップモードを使用する一時Oスナップとよく使うOスナップを常時オンにしておく定常Oスナップがあります。
一時Oスナップ
1.点の入力を求められたとき、[Shift]キーを押しながらマウスの右ボタンをクリックします。カーソルメニューが表示されるのでそのメニューから目的のOスナップを選択します。

2.画面上でカーソルを目的の点の近くに移動すると、Oスナップによってカーソルが正確に目的の点に吸い寄せられます。

定常Oスナップ
1.ステータスバーの[オブジェクトスナップボタン]の右横の▼をクリックし、表示されたメニューから[オブジェクトスナップ設定]を選択します。[作図補助設定]ダイアログボックスの[オブジェクトスナップ]タブが表示されます。

2.[オブジェクトスナップ オン]チェックボックスにチェックします。
3.使用したいOスナップだけをオンにします(複数可)。
4.[OK]をクリックします。

図形にカーソルを近付けると、オンになっているOスナップを使用して該当する点にスナップできます。

なお、多くの種類を選択すると対象オブジェクトが多数検索されて逆に困る場合があります。必要最低限を定常Oスナップで不足分を一時Oスナップで対応しましょう。
主なOスナップの種類
| 端点 | 線の両端や多角形の頂点などにスナップ |
|---|---|
| 中点 | 線や辺また円弧の中間点にスナップ |
| 交点 | 二つのオブジェクトの線同士が交差する点にスナップ |
| 仮想交点 | 二つのオブジェクトの線同士で、仮に延長した場合の交点にスナップ |
| 中心 | 円または円弧の中心点にスナップ |
| 四半円点 | 円や円弧上の、0・90・180・270度の点にスナップ |
| 図心 | 閉じたポリラインやスプラインの図心にスナップ |
| 接線 | 直前の点から円やスプラインなどの接点にスナップ |
| 垂線 | 直前の点から指定したオブジェクトに対し垂線となる点にスナップ |
| 平行 | 線分に対し平行線上の点にスナップします |
| 点 | 点にスナップ |
| 挿入基点 | 文字やブロックの挿入基点にスナップ |
| 近接点 | 全てのオブジェクトを対象に、最も近いオブジェクト上の点にスナップ |
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