AutoCAD アプリを使ってを社外から操作してみよう

2020年 3月24日

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製造業・建築業では日々仕事の効率化と労働生産性向上が求められています。モバイルパソコンやタブレットを活用している中、外出先や移動時にAutoCADの図面の修正や保存を行いたいとの要望を多くいただきます。すき間の時間にもAutoCADを操作したいというニーズにこたえる「二つのアプリ」をご紹介します。

アプリは2種類ある

AutoCADのアプリは「Webアプリ」と「モバイルアプリ」の2種類が用意されています。サブスクリプションメンバーであれば、AutoCADをインストールしていないマシンから閲覧、計測、編集作業ができます。

AutoCAD Webアプリ

  • AutoCADをマシンにインストールしなくても、ブラウザーがあれば利用可能。64bit版 Google Chromeのブラウザーでweb.autocad.comにアクセスし、サインインするだけで作業を開始。
  • ブラウザーだけで動く手軽さがメリットだが、画面表示が英語に加え日本語フォントを扱うにはハードルが高い面もある。
  • オリジナルのAutoCADエンジンを使用して構築されているため、AutoCADに求められる精度と信頼性を備えている。

AutoCADモバイルアプリ

  • AutoCAD専用のアプリ。作図、編集、マークアップ、計測といった製図ツールを使用できる(無償版では一部機能は使用不可)。
  • 手軽さはAutoCAD Webアプリには劣るが、日本語が使えサブスクリプション契約されているお客様はさらにメリットが提供されている。
  • 事前にダウンロードをしておけばオフライン環境でも利用できるため、インターネット環境が整備されていない現場などでも活用できる(AutoCAD Webアプリはインターネット接続が必須)。

AutoCAD Webアプリとモバイルアプリを比較

 Webアプリモバイルアプリ
(無償)
モバイルアプリ
(Premium)
モバイルアプリ
(Ultimate)
サブスクリプション契約(注1)作図編集機能を利用するには必要(注2)不要AutoCADまたはAutoCADLTのサブスクリプションメンバーに提供(注3)別途月2,200円または年16,500円の契約が必要(税込み)
AutoCADインストール不要
(64bit版 Google ChromeのブラウザーでWeb.autocad.comにアクセスして利用)
不要
(モバイルアプリのインストールは必要)
不要
(モバイルアプリのインストールは必要)
不要
(モバイルアプリのインストールは必要)
クラウドストレージ容量25GB(注4)5GB(注4)25GB(注4)100GB(注4)
対応最大ファイルサイズ制限なし10MB30MB40MB
対応OSWindowsおよびMac上の64bit版Google Chrome または64bit版Mozilla FirefoxiOS(10.0以降) 、Android(4.4以降)、 Chrome OS、Windows 10iOS(10.0以降) 、Android(4.4以降)、 Chrome OS、Windows 10iOS(10.0以降) 、Android(4.4以降)、 Chrome OS、Windows 10
言語英語のみ日本語、英語ほか日本語、英語ほか日本語、英語ほか
図面の表示
(オービットなどの3Dビュー操作不可)

(オービットなどの3Dビュー操作不可)

(オービットなどの3Dビュー操作不可)

(オービットなどの3Dビュー操作不可)
計測ツール
作図および編集ツール
新規図面作成
注釈ツール
画層管理
オブジェクトプロパティ
ブロック
メンバー間での図面の同時共有
直接電子メールサポートサブスクリプションのサポートに準じる
  • (注1)AutoCADまたはAutoCAD LT。
  • (注2)サブスクリプションメンバーの方以外がAutoCAD WebアプリにアクセスするとDWGファイルは表示専用で開き、計測機能は利用できる。しかしそのほかの作図・編集機能は利用でききない。
  • (注3)サブスクリプション契約がない方は別途月550円または年5,500円の契約が必要(税込み)。
  • (注4)オートデスクのクラウドのほか、OneDrive、Box、Dropbox、Google Drive(モバイルアプリのみGoogle Driveをサポート)などのクラウド ストレージへの接続できる。クラウドストレージの容量に関しての運用例:AutoCAD Webアプリ25GB AutoCADモバイルアプリ(5 / 25 / 100GB)あるが、1契約25GBの容量を複数のユーザーで(閲覧、保存)運用管理はできない。ファイルを保存する時のファイル形式はDWGファイル形式となる。

AutoCAD Webアプリとモバイルアプリの両方を使えば、自身のスケジュールに合った時間や場所で設計・変更ができるようになるため業務効率化が図れることでしょう。働き方改革を実践するうえでAutoCADアプリを活用してみませんか?