3D CADデータをスムーズにやり取りするための中間ファイルとは?

公開 2020年 5月18日

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3D CADでクライアントとデータのやり取りを行う際、データが開けなかった経験がある方も多いのではないでしょうか?

データが開けない原因の一つとして、双方で異なる3D CADソフトを利用している場合では互換性がないことが考えられます。そのため、クライアントと3D CADデータのやり取りを行う際には、互換性のある「中間ファイル」の活用が重要です。

今回はCADデータのやり取りで活用する中間ファイルについて解説していきましょう。

3D CADで使用する中間ファイルとは

3D CADで使用する中間ファイルについて解説していきます。

中間ファイルは異なるデータの受け渡しに必要

中間ファイルとは、異なるCADソフトで設計したデータをやり取りするための仲介役を果たすファイル形式のことです。

3D CADソフトは多種多様に存在します。取引先やデータを受け渡す相手が自分と異なるソフトを使用していると、CADデータの互換性がない場合があります。ソフト同士に互換性がないと、データが開けずに確認作業や修正対応ができないなどのトラブルが発生する可能性もあります。

そのようなトラブルをなくすための橋渡し役となり、異なる3D CADデータのやり取りを可能にするのが中間ファイルです。

3D CADで使われる中間ファイルの種類

3D CADデータのやり取りに使われる中間ファイルには、いくつかの種類があります。代表される三つの中間ファイル形式をご紹介していきましょう(ソフトによっては対応していない中間ファイルもあります)。

1.STEP / STP

STEP(STP)形式の中間ファイルは、ISO(国際標準化機構)によって定められたデータ形式です。中間ファイルの中でも特に多くの会社で使用されています。

STEP形式の中間ファイルの特徴は、データを変換する精度が高い点です。そのため、3次元モデルの内部が詰まっているソリッドデータをやり取りする場面での使用をお勧めします。

2.IGES / IGS

STEP(STP)の次によく使用される中間ファイルの形式がIGES(IGS)です。3Dモデルの図形データを特殊な文字列に変換することでデータの受け渡しをしています。

IGES(IGS)は中身が詰まっていない、面だけで形状を表現するサーフェスデータのやり取りを行う際に多く使用されている中間ファイルです。

3.STL

STLは主に3Dプリンターへデータを送る際に使用する中間ファイルです。STLファイルは細かな三角形などの集まりに変換して表現するメッシュデータに分類されます。

3Dプリンターを使用して製品モデルなどを作成する場合は、標準的に使用されているSTL形式の中間ファイルを使用してください。

中間ファイルは別のソフトウェアにも使える

3D CADデータを3Dプリンターやシミュレーション解析ソフトなどの異なるソフトウェアで使用する場合もあります。

このような時に中間ファイルを用いることで、別のソフトウェアでも3D CADデータを開けるようになり、ソフトウェアをご利用いただけるようになります。

  • 3Dプリンター:STL
  • シミュレーション解析ソフト:STEP / STP、IGES / IGS

さまざまなソフトウェアで3D CADデータを使用する場合、中間ファイルを活用する必要があります。

3D CADデータのやり取りを楽にする中間ファイル

3D CADデータを共有する際、中間ファイルを活用することによってデータの連携ができるようになります。

ただし、中間ファイルでのやり取りはデータが100%変換されるわけではありません。部分的に情報が欠如してしまいます。またモデルデータの作成履歴なども残りません。

従って、よりスムーズにデータを連携するのであれば、可能な範囲でクライアントと3D CADソフトをそろえておくことをお勧めします。中間ファイルの活用はもちろん、クライアントの環境も把握しつつ業務を行うことが効率化への近道といえるのではないでしょうか。

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