【Autodesk RevitとRevit LTの違い】REX J for ArchitectureとRevit用アプリケーション

2020年 8月 4日

建設業

第3回目はRevitの日本向けツールであるREX J for Architecture 2020(旧称:Japan Standard Extension)とRevit用アプリケーションについてご説明します。

今回取り上げる機能のほとんどは残念ながら、Revit LTで利用できません。ただし、REX J for Architecture 2020の意匠機能だけはRevit LTでもご利用いただけます。

REX Jとは?

まずRevitの特徴の一つである「REX J(Revit Extension Japan)」に関してご説明します。

REX Jとは、日本向け独自ツールとして Autodesk Revit User Group(RUG)が会員にアンケートを取り、リクエストの多かった機能向上に沿って開発されたツールです。主に図面作成に特化した強力なツールになっています。2020よりこの名称に変更されました。

REX Jは大きく三つのユニットに分かれています。

  • 1.意匠(for Architecture)

  • 2.構造(for Structure)

  • 3.設備(for MEP)

意匠(for Architecture)に関してだけはRevit LT 2020で利用可能になっていますが、構造(for Structure)と設備(for MEP)の機能はご利用いただけません。また、構造と設備のREX JはRevit LTではインストールすることもできません。フカシツールが同梱されていますが、これもRevit 2020のみのご利用となります。

ちなみにこれらの名称は、2020年8月以降に以下の名称に変更される予定です。それに伴い最新版のRevit 2021でも利用可能となります。

  1. Revit Extension Pack for Architecture
  2. Revit Extension Pack for Structure
  3. Revit Extension Pack for MEP

Revit用アプリケーション製品

オートデスク以外の他社が、自社製品とRevitとでデータをやり取りするために作ったツールには、次の代表的な製品が挙げられます。

意匠ADS-BT for Revit
意匠Boot.one
構造SuperBuild / SS3 Link 2020
構造ST-Bridge Link 2020
設備REBRO Link 2020

関連アプリケーションを利用することで、Revitのデータをそのまま使える、またRevitに戻すことで整合性がとれるなど効率化を図れます。

ご紹介した以外にも多くのソフト・アプリが入手できるのもRevitの魅力の一つです。有償のものもあれば、無償のものもありますが、かなりの数のアプリケーションが存在しますので、ご活用してみてはいかがでしょうか?

Autodesk APP STORE

中には英語版ですが「Enscape」のようなRevitのビジュアライズに特化した有名なものもあります。

Enscap(Autodesk APP STORE)

次回4回目は、RevitとRevit LTにおける特徴的な構造・設備機能に関してご説明します。