【AutoCAD LT操作】図形を修正する

2020年10月20日

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AutoCAD LTにおいて、複数の図形を同時に選択する方法、条件を指定して素早くオブジェクトを選択できるクイック選択、ストレッチ、移動、複写、回転、拡大/縮小、鏡像化など一般的な編集操作を迅速に行う「グリップ編集」をご紹介します。

複数の図形を同時に選択する

1. 作図ウィンドウ内で図形が存在しない場所をクリックします。

2. カーソルを斜めに動かして選択窓を作成します。なお、既定の設定ではマウスボタンを放してカーソルを動かします。カーソルを動かした方向に応じて選択窓は実線または破線で表示されます。

  • 左から右:実線(窓とよばれます)

  • 右から左:破線(交差とよばれます)

3. 選択窓がほどよくなったところで、その対角コーナーをもう一度クリックします。窓の場合は、完全に内部に含まれる図形だけが選択されます。交差の場合は、完全に内部に含まれる図形に加えて、一部でも内部に含まれる図形が選択されます。

  • 窓による選択

  • 交差による選択

  • * Shiftを押しながら既に選択されてハイライト表示されている図形をクリックすると、選択が解除されてその図形は通常表示に戻る。

クイック選択

QSELECT[クイック選択]コマンドを使用すれば、例えば「色が赤の図形、半径が1.0以下の円、画層0上に存在する長さが1.0未満の線分」といった各種の条件を設定し、それらの条件に該当する図形を素早く選択することができます。

クイック選択は、[ホーム]タブ→[ユーティリティ]パネル→[クイック選択]をクリックして実行できるほか、右クリックメニューから[クイック選択]を選択したり、[プロパティ]パレットや[ブロック定義]ダイアログボックスの[クイック選択]ボタンをクリックしたりする方法で実行できます。

例:半径が10.0未満の円を全て選択する場合

  1. QSELECT[クイック選択]コマンド([ホーム]タブ→[ユーティリティ]パネル→[クイック選択])を実行します。[クイック選択]ダイアログボックスが表示されます。
  2. [適用先]ドロップダウンリストで[図面全体]が選択されていない場合は、[図面全体]を選択します。
  3. [オブジェクトタイプ]リストから[円]を選択します。
  4. [プロパティ]リストから[半径]を選択します。
  5. [演算子]ドロップダウンリストから[< より小さい]を選択します。
  6. [値]テキストボックスに、10.0と入力します。
  7. [適用方法]で[新しい選択セットに含める]が選択されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。半径10.0未満の円が、全て選択されます。

  • * ヒント:QSELECTコマンドを複数回実行して、新たな条件に該当する図形を現在の選択セットに追加したり、特定の条件に該当する図形を現在の選択セットから除去したりすることで、複数の複雑な条件に該当する図形を抽出できます。

グリップ編集

コマンドを使用せずに図形を修正

コマンドを使用せずに図形を修正する場合は、グリップ編集機能を使用します。

  1. プロンプトコマンドが表示されていることを確認し、図形を直接選択します。選択した図形がハイライト表示され、図形の端点や中点、円の中心などにグリップボックスとよばれる小さな正方形が表示されます。
  2. 移動したいグリップボックスをクリックします。グリップボックスの色が変わり、その内部も塗りつぶされます。カーソルを動かすと、選択したグリップが移動します。
  3. マウスの右ボタンをクリックすると、ショートカットメニューが表示されるので、必要に応じてオプションを選択します。
  4. 適切な位置にグリップを移動したら、その位置でマウスボタンをクリックします。
  • 線分の端点をクリックすると、その端点が移動します。線分の端点のグリップを使用して、線分の傾きを変えずに、長さのみを変えることもできます

  • 円周上の四半円点をクリックすると、円の半径が変わります

  • 線分の中点をクリックすると、線分全体が移動します

  • 円の中心をクリックすると、円全体が移動します

線分の端点を他の線分の端点に正確に移動する

線分の端点を他の線分の端点に正確に移動するには、グリップへのスナップ機能を利用します。

まず、移動元の図形と移動先の図形の両方を選択します。次に移動元のグリップ(赤いグリップ)を移動先のグリップ(青いグリップ)の位置に移動すると、移動先のグリップにスナップされ、グリップ同士がピッタリ重なります。

この機能を利用すると、線分の端点を他の線分の端点に重ねたり、円の中心を線分の中点に移動したりする操作がグリップ編集を使用して簡単に行えます。

多機能グリップ

図形によっては、一つのグリップに複数の機能が割り当てられている場合があります。このようなグリップを「多機能グリップ」とよびます。

グリップにカーソルを重ねて少し待つと(クリックしない)、グリップ編集メニューが表示されます。このメニューからオプションを選択することで、多機能グリップの各機能を実行できます。

例えば、フィットスプラインの終点のグリップには、四つの機能が割り当てられています

例えば、線分の角度を変えずに長さのみを変更するには、ストレッチ機能と長さ変更機能を兼ね備えた端点の多機能グリップを使用し[長さ変更]モードを活用します。

図は線分の多機能グリップを使用して、線分の長さを変更しているところです。

  • * ヒント:円弧の端点のグリップはストレッチ機能と長さ変更機能、円弧の中点のグリップはストレッチ機能と半径変更機能を合わせ持つ多機能グリップです。
  • * ヒント:グリップを選択した状態で、Spaceを押すごとに、移動→回転→尺度変更→鏡像のコマンドに切り替わります。