【AutoCAD LT操作】図形を修正する2
2020年11月27日
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今回は画層の活用法について、そして既存の図形のフォント変更についてご紹介します。
既存の図形の画層・色・線種・線の太さを変更する
画層を変更したい場合は画層パネル、色・線種・線の太さを変更したい場合はプロパティパネルでそれぞれ変更できますが、ここではどちらにも対応するプロパティパレットをご紹介します。
- 画層・色・線種・線の太さを変更したい図形を選択します。
- [表示]タブ→[パレット]パネル→[プロパティ]をクリックします。
- 変更したいプロパティを選択します。
- ボックスの右端に矢印ボタンが表示されるので、それをクリックします。
- 表示されたリストから変更後のプロパティを選択します。
画層の活用
ここでは基本的な活用法をご紹介します。
選択した画層上の図形のみ表示する
各画層の用途を簡単に確認するのに適しています。
- [ホーム]タブ→[画層]パネル→[画層閲覧] をクリックします。[画層閲覧]ダイアログボックスが表示されます。
- [画層閲覧]ダイアログボックスで、確認したい一つまたは複数の画層名を選択します。
既存の図形の画層を現在の画層に変更する
画層名が分からなくても、[ホーム]タブ→[画層]パネル→[選択したオブジェクトの画層を現在層に設定]をクリックし、次に図形をクリックするだけで、その図形が配置されている画層を現在層にすることができます。特に点在しているオブジェクトを、繰り返し選択して画層を変更する必要があるときに有効です。
図形をほかの画層に移動・コピーする
例えば下図の画層1にある電話機を、PCがある画層2に移動するには、次のように操作します。
- [ホーム]タブ→[画層]パネル→[オブジェクトを指定の画層に移動]をクリックします。
- 電話機を選択し、[Enter]を押します。
- PCを選択します。
これで電話機がPCが描かれている画層に移動されます。なお[ホーム]タブ→[画層]パネル→[オブジェクトを指定の画層に複写]をクリックするとコピーすることができます。
画層を図形ごと削除する
[ホーム]タブ→[画層]パネル→[画層削除]を使用すると、選択した図形が存在する画層が、その画層上に存在する全ての図形と一緒に削除されます。
なお、図のようにPURGE[名前削除]コマンド(アプリケーションメニュー→[図面ユーティリティ]→[名前削除])にて、不要な画層や使われていないブロック図形を一括削除できますが、図形が描かれている画層を削除することはできません。
変更されてはいけない図形が存在する画層をロックする
- [ホーム]タブ→[画層]パネル→[ロック]をクリックします。
- ロックしたい図形をクリックします。クリックした図形が存在する画層がロックされ、その画層上の全てのオブジェクトは不用意に変更されなくなります。
- * 画層プロパティ管理からもロックできます。
- * ヒント:ロックした画層上の図形は、既定では薄く表示されます。濃淡を調整するには、[ホーム]タブ→[画層]パネル→[ロック画層のフェード]を使用します。