3D設計を活用しプラント配管レイアウトを最適化 ~ポテンシャルを引き出すプラント設計を実現~

2021年 6月11日

製造業

大阪市西区に本社を置く株式会社ジェイコフ(以下、ジェイコフ)は、各種プラントの配管や架台構成品の設計を専門とするプラント設計のプロ集団である。

ジェイコフは業界でも先駆けて3D CADを導入し配管のレイアウトを最適化。売上高も導入前に比較して約1.7倍に成長した。同社を牽引する砂村社長は「3D設計が全てではありませんが、原動力の一つなのは確実です」と語る。ジェイコフの3D CAD活用とオートデスク製品の活用についてインタビューを行った。

3D CADの導入

ジェイコフは2011年頃、3D CADを導入した。「これからの時代は3D CADや!」という先代社長の一声が導入のきっかけであった。

しかし、当時はまだ、取引先から3D設計で描いてほしいという依頼はなく、自主的に3Dで提案してもほとんどよい反応はなかったということだ。そこではくじけずにさらなる3D設計の徹底とお客様に3Dのメリットを分かりやすく伝えなければならない。だからこそより使いやすい3D CADに切り替える必要があるとジェイコフは考えた。その結果、オートデスク社のAutoCAD Plant 3Dが選択された。

Plant 3Dが選ばれた三つの理由

一つはこれが将来も統廃合されず安定して使い続けられると思えるメーカーの製品だったこと、二つ目は配管アイソメ図の自動作成機能を備えていたこと。そして最後に、そうした機能を持つにも関わらず、Plant 3Dは他社製品に比べて安価で入手することができた点であった。

Plant 3Dでモデリングした3Dデータ

3D化がもたらした大きなメリット

2015年頃から3D設計とその3Dモデルを生かした同社の提案&打ち合わせ活動が本格的に始まった。3Dモデルを使えば配管そのものを好きな角度で自由に見られ、設計意図も容易に読み取れるのである。お客様にとっても設計者にとっても、それは大きなメリットだった。

「結果として、当社の設計はより正確かつ、高精度なものへ品質アップし、作業効率も速さも向上し、手戻りも減っていきました。そして2017年頃をターニングポイントに一気に3D設計への依頼が拡大していたったのです」

3D設計から広がる多様な可能性

いまやプラント設計業界の3D化を大きくリードするジェイコフだが、これを追うライバル各社の取り組みも近年急速に本格化している。同社ではさらなる差別化を目指す新たな展開を開始している。すなわち、3Dデータの幅広い活用を核とする高付加価値戦略だ。

3Dレーザースキャナーの活用がその一つである。既設プラントの改造案件では、データ化以前の図面や信頼性に欠ける図面も多く、時には図面自体がないことさえあって、現状の測定は欠かすことができない。以前は手で測りスケッチを描いていたが、高所配管など足場なしで測ることができない場所も多く、膨大な手間と時間がかかっていた。

この現状を打破するために導入したのが3Dレーザースキャナーであった。買ったからには使い倒すというコンセプトのもとどんどん3D計測を行ったということであった。
また3D計測で取得した点群データの活用も進めている。

今後はMRやVR、AR、ドローン等の活用も考えているとのこと。株式会社ジェイコフの進化は止まらない。

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