パフォーマンスモデル | スタンダードモデル | |
---|---|---|
CPU | Intel Core i7-11850H 2.50GHz 最大4.8GHz(8コア) | Intel Core i7-11800H 2.30GHz 最大4.6GHz(8コア) |
消費電力 | 約150W | 約150W |
OS | Windows 10 Pro バージョン 21H1 | Windows 10 Pro バージョン 21H2 |
ハードドライブ | M.2 SSD(PCIe、NVMe、SED OPAL2、TLC) | M.2 SSD(PCIe、NVMe、SED OPAL2、TLC) |
キャッシュメモリー | 24MB | 24MB |
RAM | 32GB | 16GB |
最大仮想メモリー | 98,304MB | 49,152MB |
グラフィックス エンジン | NVIDIA RTX A2000 Laptop | NVIDIA RTX T1200 Laptop |
グラフィックボード ドライバー Ver | 30.0.14.7242 | 30.0.14.7242 |
Autodesk Inventor 2022の操作が早いワークステーションを比較してみた
2022年 4月20日
製造業
人気のモバイルワークステーション7タイプを用いて、Autodesk Inventor 2022の処理速度にどのくらい違いがあるのかを検証しました。
CPUやSSD、グラフィックスボードなどのパーツが進化して小型・軽量化になり、安価なモデルも登場しているワークステーション。買い替えのご参考にぜひご覧ください。
検証マシンスペック
HP ZBook Fury 15.6インチ G8
HP ZBook Studio 15.6インチ G8 パフォーマンスモデル
CPU | Intel Core i7-11850H 2.50GHz 最大4.8GHz(8コア) |
---|---|
消費電力 | 約150W |
OS | Windows 10 Pro バージョン 21H2 |
ハードドライブ | M.2 SSD(PCIe、NVMe、TLC) |
キャッシュメモリー | 24MB |
RAM | 32GB |
最大仮想メモリー | 98,304MB |
グラフィックスエンジン | NVIDIA RTX A2000 Laptop |
グラフィックボード ドライバー Ver | 30.0.14.7242 |
HP ZBook Firefly 14インチ G8 スタンダードモデル
CPU | Intel Core i7-1165G7 2.80GHz 最大4.7GHz(4コア) |
---|---|
消費電力 | 約65W |
OS | Windows 10 Pro バージョン 21H2 |
ハードドライブ | M.2 SSD(PCIe、NVMe、SED OPAL2、TLC) |
キャッシュメモリー | 12MB |
RAM | 16GB |
最大仮想メモリー | 49,152MB |
グラフィックスエンジン | NVIDIA T500 |
グラフィックボード ドライバー Ver | 30.0.14.7242 |
HP ZBook Studio G7
パフォーマンスモデル | スタンダードモデル | |
---|---|---|
CPU | Intel Core i7-10850H 2.70GHz 最大5.1GHz(6コア) | Intel Core i7-10750H 2.60GHz 最大5.0GHz(6コア) |
消費電力 | 約150W | 約150W |
OS | Windows 10 Pro バージョン 2004 | Windows 10 Pro バージョン 2004 |
ハードドライブ | M.2 SSD(PCIe、NVMe、TLC) | M.2 SSD(PCIe、NVMe、SED OPAL2、TLC) |
キャッシュメモリー | 12MB | 12MB |
RAM | 32GB | 16GB |
最大仮想メモリー | 98,304MB | 49,152MB |
グラフィックス エンジン | NVIDIA Quadro T2000 with Max-Q Design | NVIDIA Quadro T1000 with Max-Q Design |
グラフィックボード ドライバー Ver | 27.21.14.5206 | 27.21.14.5206 |
HP ZBook Firefly 14 G7 スタンダードモデル
CPU | Intel Core i7-10510U 1.8GHz 最大4.9GHz(4コア) |
---|---|
消費電力 | 約65W |
OS | Windows 10 Pro バージョン 1909 |
ハードドライブ | M.2 SSD(PCIe、NVMe、TLC) |
キャッシュメモリー | 8MB |
RAM | 16GB |
最大仮想メモリー | 49,152MB |
グラフィックスエンジン | NVIDIA Quadro P520 |
グラフィックボード ドライバー Ver | 27.21.14.5206 |
ワークステーションの設定
仮想メモリー
- 仮想メモリーの大きさをコンピューター上のメモリーの3倍の大きさにする。
- RAM:32Gの初期サイズ・最大サイズ共に98,304。RAM:16Gの初期サイズ・最大サイズ共に49,152にする。
- 初期サイズと最大サイズは同じにする。
グラフィックスカード
- CAD推奨のドライバーを使用。
その他
- 各計測作業前には必ずPCをシャットダウンし、再起動する。
- LANケーブルは接続しない。
- ウイルスソフトなどほかのアプリケーションが起動されていないことを確認する。
使用モデルと計測内容
使用モデル
構成部品の合計数 | 1,042 |
---|---|
部品 | 872 |
ユニークな部品 | 55 |
サブアセンブリ | 170 |
ユニークなサブアセンブリ | 15 |
計測内容
- ソフトウェア起動・終了
- 部品ファイルを選択・開く・編集
- 干渉チェック
- 平面図削除
- 断面図作成
- 全てのファイルを閉じる
- アセンブリファイルを開く・再構築・編集・保存
- フィーチャ再構築
- 標準3面図+等角投影図作成
- 作図スケール変更
- 図面ファイル更新・保存 など合計20項目
検証結果 どのマシンが一番速く動作したのか?
Fury 15.6インチ G8 パフォーマンス | Fury 15.6インチ G8 スタンダード | Studio 15.6インチ G8 パフォーマンス | Firefly 14インチ G8 スタンダード | |
---|---|---|---|---|
ソフトウェア起動(1回目) | 00:12 | 00:12 | 00:12 | 00:13 |
ソフトウェア起動(2回目) | 00:10 | 00:09 | 00:09 | 00:10 |
アセンブリファイルを開く | 00:07 | 00:07 | 00:08 | 00:07 |
部品ファイルを選択 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
部品ファイルを開く | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
部品ファイルを編集 | 00:08 | 00:08 | 00:07 | 00:08 |
フィーチャ再構築 | 00:08 | 00:08 | 00:08 | 00:08 |
アセンブリファイル再構築 | 00:02 | 00:02 | 00:02 | 00:02 |
アセンブリファイル保存 | 00:07 | 00:06 | 00:06 | 00:06 |
干渉チェック | 01:37 | 01:36 | 01:34 | 01:40 |
アセンブリファイル保存 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
標準3面図+等角投影図作成 | 00:06 | 00:06 | 00:06 | 00:06 |
平面図削除 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
作図スケール変更 | 00:06 | 00:07 | 00:07 | 00:07 |
断面図作成 | 00:08 | 00:08 | 00:08 | 00:07 |
アセンブリファイル編集 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
図面ファイル更新 | 00:04 | 00:04 | 00:04 | 00:05 |
図面ファイル保存 | 00:02 | 00:02 | 00:02 | 00:02 |
アセンブリファイル保存 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
全てのファイルを閉じる | 00:01 | 00:02 | 00:02 | 00:02 |
ソフトウェア終了 | 00:02 | 00:02 | 00:02 | 00:02 |
合計 | 03:06 | 03:05 | 03:03 | 03:11 |
Studio G7 パフォーマンス | Studio G7 スタンダード | Firefly 14 G7 スタンダード | |
---|---|---|---|
ソフトウェア起動(1回目) | 00:12 | 00:15 | 00:13 |
ソフトウェア起動(2回目) | 00:11 | 00:11 | 00:09 |
アセンブリファイルを開く | 00:10 | 00:12 | 00:09 |
部品ファイルを選択 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
部品ファイルを開く | 00:03 | 00:02 | 00:03 |
部品ファイルを編集 | 00:09 | 00:10 | 00:10 |
フィーチャ再構築 | 00:09 | 00:10 | 00:10 |
アセンブリファイル再構築 | 00:02 | 00:02 | 00:02 |
アセンブリファイル保存 | 00:11 | 00:12 | 00:09 |
干渉チェック | 01:57 | 02:06 | 02:13 |
アセンブリファイル保存 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
標準3面図+等角投影図作成 | 00:09 | 00:09 | 00:08 |
平面図削除 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
作図スケール変更 | 00:07 | 00:07 | 00:07 |
断面図作成 | 00:07 | 00:11 | 00:10 |
アセンブリファイル編集 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
図面ファイル更新 | 00:07 | 00:07 | 00:05 |
図面ファイル保存 | 00:04 | 00:03 | 00:04 |
アセンブリファイル保存 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
全てのファイルを閉じる | 00:02 | 00:03 | 00:03 |
ソフトウェア終了 | 00:02 | 00:02 | 00:02 |
合計 | 03:47 | 04:07 | 04:02 |
考察
CPUおよびGPU性能が高いと計算が速く処理時間が短い。通常のCAD操作はCPU性能が優れている方が処理速度が速い傾向がある。レンダリング処理ではCPUのマルチコアが効果的である。
第11世代のCore i7 プロセッサー搭載によるパフォーマンスの向上
G8モデルは最新の第11世代Core iプロセッサーが搭載され性能が向上しているため、G7モデルよりパフォーマンスが向上していると考えられる。
また、高性能なグラフィックスを搭載しているG8モデルは、その高いグラフィック性能で全体の処理能力を向上させていると考えられる。
そのほかの検証レポートは資料ダウンロードで
本ページでは一連の作業時間の比較レポートをご紹介しましたが、資料にはそれ以外にもメモリー使用量、大規模アセンブリ計測、レンダリングパフォーマンスベンチマークテストなどをまとめています。無料ですので、ぜひお申し込みのうえご確認ください。