2次元CADで取り組む業務効率化? ~機械設計の作業効率を向上させるAutoCAD Mechanical~
2023年 4月12日
製造業
あらゆる業界のデファクトスタンダードとして世界中から指示されている汎用CADソフトウェアである「AutoCAD」。
ユーザーニーズに合わせて、2Dの作図機能や3Dモデリング機能など幅広い機能を備えたAutoCADと、それに加えて機械設計、電気制御設計、建築設計などの各業界に応じたツールセットを合わせたAutoCAD Plus(AutoCAD Including Specialized toolsets)の二つのオプションからご選択いただけます。
本ページでは、AutoCAD Plusに含まれるAutoCAD Mechanicalをご紹介します。
AutoCAD Plusに含まれるAutoCAD Mechanicalツールセット
AutoCAD Plusでは、標準のAutoCADのほか七つの業界・分野において生産性を向上させる専用ツールセットが含まれています。その中の一つに「AutoCAD Mecanicalツールセット」は機械設計向けのツールになります。
70万点を超える標準部品とフィーチャー
ISO、JIS、ANSI、DINなどの各種国際規格に対応した標準コンポーネントを使用した図面作成が可能です。ねじやボルト、ナットなどの部品や穴といった要素を一括で作成し、生産性を向上させます。標準のライブラリのほか、カスタム部品やフィーチャーをコンテンツライブラリに追加して流用もできます。
Mechanical画層管理
AutoCAD Mecanicalでは、各種オブジェクトに規定の画層が割り当てられ、指定された画層へジオメトリやオブジェクトを作成できます。バルーンハッチング、中心線など各要素が自動的に割り当てられた画層で作成されるため、「現在の画層」を意識せずに作業できます。
部品表
図面内のパーツやアセンブリに関する情報を含んだテーブルとして部品表を作成できます。パーツやコンポーネントが図面に挿入されると、部品表が自動的に更新されるため、常に正確な製品構成を表示できます。部品表を基にパーツ一覧やバルーンも簡単に作成できます。
パワーディメンジョン
垂直、水平、平行、直径、半径などさまざまな種類の寸法を単一コマンドで作成できるため、寸法の追加作業をよりスムーズに実施できます。必要に応じて許容差・はめあいを指定できます。
GD&Tシンボル/注釈
幾何公差や溶接記号、面の指示記号などの各種シンボルを事前に「シンボルライブラリ」として保存して再利用できます。頻繁に使用する記号をライブラリに保存すれば簡単に図面へ追加できるようになるため、作図効率が向上します。
引き出し線注記
コマンドを用いた製図記号の挿入のほかにも、引き出し線付きの注記として記号や関連テキストを自由に配置できます。オブジェクトのプロパティを参照したテキストを設定することで、穴サイズに合わせた注記などを簡単に追加できます。
そのほかにも機械エンジニアリング向け機能を多数搭載
このほかにもAutoCADだけではできない、機械設計に適したツールが用意されています。
- 形状作図に適したジオメトリ作成コマンド
- コンポーネントを形成するストラクチャ
- 前景オブジェクトを指定した陰線表示
- オブジェクトの情報をコピー/削除するパワーコピー/パワーイレース
- ばね・シャフト・カム・チェーンなどを生成するメカニカルジェネレーター など
AutoCAD Mechanicalツールセットの利用により、機械設計に要する作図作業を効率化し、設計に集中できる環境をご提供します。