3D CADのメリット5選! 2D CADにはないポイントとは
2019年 4月24日
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3D CADには2D CADにないメリットが多く存在します。3D CADの基本作業は3D形状を作ることにあるため、2D CADでは相互理解が難しかった形状を設計図面が理解できない他部門の方でも、簡単にその形状が理解できるのです。
さらに、製造部門などで行われていた試作品の製造、干渉チェック、表面積・体積などの計算も全てCAD上で行うことができるなど、設計部門のみならず他部門でもメリットを享受できるようになります。
それでは、それぞれのメリットをひもといていきましょう。
メリット1.視覚的に分かりやすい
2D CADでは三面図を使って立体形状を表現するため、簡単にその形状を把握することはできません。そのため多くの場合は形状の説明を行うこととなり、設計部と他部門とで意思の疎通を図るための時間が必要です。
これに対し、3D CADはCAD上で立体形状を作成するため、たとえ素人が見ても形状を理解できるので、完成像のイメージがしやすくなります。視覚的に分かりやすいため、簡単な説明で意思の疎通が図れ、営業部門のプレゼンテーション時にも役立てることができるでしょう。
メリット2.複雑な形状や曲面をデザインしやすい
2D CADでは、曲面を持つ複雑なデザインを平面で表現することは困難です。そのため、プロダクトデザインで作られた形状に近いものを作ることができても、そのままの形状の製品を作ることは困難です。
一方で、3D CADでは複雑な曲面を持った形状も表現できます。試作品で形状の確認を行わずにCAD上のデータでその形状を理解することができるため、リードタイムの短縮にもなり、また複雑なデザインの製品を作ることも可能です。
メリット3.体積・表面積・質量・重心などの計算ができる
2D CADの場合、図面情報から質量特性を求めるには手計算を必要とします。
これに対し、3D CADであればCAD上に既に立体形状があるため、材質・材料情報を入力するだけで正確な体積・表面積・質量の計算ができます。そのため、上流段階で品質向上やコスト削減を意識した設計業務が可能になるというメリットがあるのです。
メリット4.干渉を確認できる
2D CADでは、試作品での組み立て時に干渉が発生していることに気付くことがあります。
3D CADはパソコン上にパーツデータがあり、それらをCAD上で組み立てることができるため、試作品を作らなくても干渉チェックや可動部のチェックが可能です。
試作品を作るコストと時間を削減できるだけでなく、設計への手戻りも低減できるので、設計時間の短縮につながります。
メリット5.試作品を簡単に作成できる
2D CADでは、2次元図面を基にして製造部門で試作品を作ります。
3D CADの場合は、3Dデータを利用して3Dプリンターを使用できるため、比較的簡単に試作品を作ることができます。また、3D データを対応CAMと連携することで、加工シミュレーションができたり、より短時間で加工するプランを検討したりすることもできます。
3D CADを選ぶならオートデスクがお薦め
3D CADの導入にはさまざまなメリットがあると分かっていても、導入をためらう理由は「導入コストが高そう」「操作が難しそう」などがあるかもしれません。
確かに、一般的な3D CADはライセンス制ということもあり、必要台数をそろえようとすると、場合によっては数千万円という莫大(ばくだい)なコストがかかる可能性もあります。その点、オートデスクの3D CADはサブスクリプション制を取っているため、初期導入コストを抑えることが可能です。
加えて、オートデスクの3D CADなら導入前の情報収集セミナーを定期的に行われており、認定代理店による導入後のサポートが充実していますので、安心して導入を進めていくことができます。
まとめ:時間短縮とコスト削減を考えるなら3D CADは必須!
今回は代表的な3D CADのメリットをご紹介させていただきましたが、その内容だけでも品質の向上、リードタイムの短縮、コストの削減に3D CADが有効なツールとイメージできるのではないでしょうか。
本記事をご参考に、3D CADの導入を検討してみてはいかがでしょうか。