メリットだらけ! 3D CADのレンダリング機能を活用して業務効率化

2019年 9月 9日

製造業

製品の具体的なイメージを作成するためにお薦めなのが、3D CADのレンダリング機能です。レンダリング機能を使用すれば画面上で製品の色や質感などを細かく再現できるので、開発の早い段階から社内外への資料作りなどに有効活用することができます。

この記事では、3D CADの導入を検討している方に向けてレンダリング機能の重要性や効果、この機能を活用するのにお薦めのソフトについてご紹介します。

3D CADのレンダリング機能

3D CADで使用する「レンダリング機能」とはどのようなものなのでしょうか。また、レンダリング機能は仕事をするうえでどれほどのメリットがあるのかについてご説明していきます。

レンダリング機能とは

レンダリング機能とは、3D CADソフトなどで次のような3Dモデルを、開発が完了した実物の製品と同じように表現できる機能を指します。

  • 色味
  • 質感
  • 光加減
  • 影の反射
  • 背景

レンダリング機能の重要性

レンダリング機能を使用すれば、社内での製品説明やクライアントへの説明などで、より鮮明で具体的な製品イメージを共有できるようになります。

レンダリング機能を使用した典型的な例です。車のカタログに記載されている3Dモデルは、レンダリング機能を使用していることが多くなっています。一見すると本物の写真のような存在感を放つカタログの車も、実はレンダリング機能を使用して作成されている3Dモデルであることが一般的です。

レンダリング機能による効果とは

レンダリング機能による効果は、イメージの共有と宣伝やカタログへの掲載といった、この二つが代表的なものとして挙げられます。

イメージの共有

レンダリング機能によりイメージの共有が非常にしやすくなります。製品のイメージを細かく3次元化し色味や質感をより実物に近い製品データにすることで、完成品が手元になかったとしても、設計者以外の方にも分かりやすく製品詳細が共有できるのです。

宣伝、カタログ掲載

3D CADの製品イメージは立体的で分かりやすく、宣伝用やカタログの掲載用に活用することができます。2D CADで作成した図面だけだと製品イメージが分かりづらく、情報がうまく伝わらないことがあります。レンダリング機能を利用した3Dモデルは、知識がなくても直感的に判断することができるので、外部に送る資料やカタログに載せるのに最適です。

Autodesk Inventorのレンダリング機能

Autodesk Inventorのレンダリング機能は、製品イメージを明確にするだけではありません。Autodesk Inventorならではのレンダリング機能の特徴をご紹介します。

小道具や照明、カメラの追加

Autodesk Inventorには小道具や照明を設置して、製品の特徴をよりリアルに表し演出を工夫することができるため、製品プレゼンテーションなどの場で用いるためにカスタマイズしたレンダリングも可能です。

小道具を追加することにより、製品がどのような場面で使用するかなどの製品の使用イメージをリアルに伝えられます。また机や椅子、コンセントなどを小道具として追加すれば、製品にストーリーを持たせることができます。

照明やカメラを使用すれば、奥行きや色味を強調して表現できます。カメラワークを変えるなど製品イメージを見る角度を変更すると、よりリアルに表現できるようになっています。

クラウドにデータを保存するので共有が簡単

作成された製品イメージのデータはクラウドに保存されるため、いつでも、どこでも、誰にでも簡単にデータを共有でき、閲覧も簡単です。データを送信する必要がないので社内の業務効率化にもつながります。

オートデスクではレンダリングの基本機能を備えたInventorから始まり 、高機能CGツール 3ds Max や 高性能ビジュアライゼーションツールVREDまでレンダリングに関して幅広い製品群を持っていることが特徴です。

Autodesk Inventor 製品情報

レンダリング機能を活用して分かりやすい資料を作成する

レンダリング機能は、製品のイメージをよりリアルに伝えられる優れた機能です。3Dモデルで視覚に直接訴えかける製品イメージを作成すると、社内での合意形成や社内外での営業・宣伝にも役立つでしょう。

今回の記事を参考に3D CADを導入し、レンダリング機能によって作成した鮮明でリアルな製品イメージを、カタログや宣伝に使用してみてはいかがでしょうか。