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Autodesk Inventor便利テクニック塾 ~複雑な形状の内側の体積(容積)を調べる方法~
2019年11月 6日
製造業
Autodesk Inventorにはモデル形状の体積を計算する機能がありますが、容積(内側の体積)を計算する機能は搭載されていません。そこで、今回はオフセットサーフェスを使用して計算する方法をご紹介します。
内側形状が複雑な場合は工夫が必要
シェルを使用して中が空洞にされたようなデータであれば、シェル前後の体積の比較で体積を計算可能できますが、図1のように内側形状が複雑である場合には少し工夫が必要です。
図1:サンプルデータ
操作方法
1. [厚み/オフセット] コマンドを実行します。
2. 以下の設定をしたうえでモデル形状の内側面を選択します。
距離:0mm、出力:サーフェス
3. [OK]ボタンをクリックし、オフセットサーフェスを作成します。
4. ブラウザー上で作成したオフセットサーフェスを右クリックします。
5. 表示されるメニューから[オブジェクトをエクスポート]を選択します。
6. 新規のパーツファイルを開きます。
7. スケッチを終了します。
8. [派生コンポーネント]コマンドを実行し、オフセットサーフェスを作成したデータを指定します。
9. 作成したオフセットサーフェスのみを取り込む設定に変更し、[OK]ボタンをクリックします。
ここまでの作業でオフセットサーフェスのみのデータが作成されます。
10. [境界パッチ]コマンド等を使用してサーフェスの穴をふさぎます。
11. [サーフェス ステッチ]コマンドを使用して形状をソリッド化します。
12. [iProperty]を開き体積を確認します。
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