【AutoCAD LT 操作】座標入力を使いこなそう

2020年 3月31日

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AutoCAD LTで使用できる座標には絶対座標と相対座標があります。座標点を指定するために、X軸とY軸との交点で表す直交座標系や線分の長さと角度で表す極座標系を使用します。

絶対座標

絶対座標とは方眼紙に付けられた目盛りのようなもので、あらかじめ指定されている原点(0,0)から横方向Xと縦方向Yの座標値を表します。

使い方

コマンド:line[Enter]
1点目を指定:5,3[Enter](1)
2点目を指定:5<120[Enter](2)

この場合(1)が直交座標系、(2)が極座標系での入力となり、極座標系の入力は「線分の長さ<X軸から反時計回りの角度」となります。2点目以降を指定する際も原点が始点となり実務的には不便なので、その際は相対座標を用いることが多いです。

相対座標

相対座標は直前に指定した点を起点として、新しい点の位置を指定することもできます。直前に指定した点からの変位を使って新しい点の位置を指定するには、相対座標入力を使用します。入力の際は座標値の前に@が必要です。

使い方

コマンド:line[Enter]
1点目を指定:画面上で任意の始点の位置を指定します。(1)
2点目を指定:次の点を指定または[元に戻す(U)]:@5,3[Enter](2)
3点目を指定:次の点を指定または[元に戻す(U)]:@5<120[Enter](3)

アドバイス

現在のカーソル位置の座標値をステータスバーに表示することもできます。表示されていない場合は、ステータスバーの右端にある[カスタマイズ]ボタンをクリックし、表示されたメニューから[座標]を選択します。

点の入力中にステータスバーの座標表示領域を右クリックするか、[Ctrl]+[i]を押すと、絶対直交座標表示、相対極座標表示、座標表示オフ(固定)を切り替えられます。

ご注意

座標入力では、ダイナミック入力の場合は相対座標が既定になり、コマンドラインへの入力の場合は絶対座標が既定になります。

例えば、円の中心を原点(0,0)に移動するには、ダイナミック入力フィールドに移動先の座標として#0,0と先頭に#を入力する必要があります。#を入力しないと移動先の座標として相対座標が入力されたものとみなされます。

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