【AutoCAD LT操作】寸法を記入する2

2021年10月22日

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マウスカーソルを近づけるだけで、形状に応じた寸法タイプで寸法プレビューを表示するDIM「寸法記入ツール」を用いてご紹介します。

機能が大幅に強化されており、寸法記入コマンド一つで、垂直寸法、水平寸法、平行寸法、長さ寸法、角度寸法、半径寸法、直径寸法、折り曲げ半径寸法、弧長寸法、並列寸法、直列寸法をカバーしています。

【AutoCAD LT操作】寸法を記入する1

寸法記入ツールを使用する

長さ寸法を記入する

  1. 寸法記入ツール(ホーム→注釈→寸法記入)を起動します。
  2. 寸法を記入する線分をクリックします。
  3. カーソルを動かし、プレビューを見ながら希望の寸法線の位置でクリックします。カーソル位置に応じて、平行寸法、垂直寸法、水平寸法が切り替わります。

円弧の寸法を記入する

円弧の各種寸法は、寸法記入ツールを使用して直感的に記入することができます。

半径を記入してみます。

  1. 寸法記入ツールを起動します。
  2. 寸法を記入する円弧(またはポリラインの円弧セグメント)にカーソルを重ねます。円弧がハイライト表示され、プロンプトが表示されます。表示されるプロンプトは、円弧に対する現在の寸法記入モード(半径、直径、折り曲げ、弧長、中心マーク、角度)によって異なります。

  3. プロンプトに「半径を指定する円弧を選択」と表示されていない場合は、rと入力して[半径寸法(R)]オプションを選択します。半径記入モードに切り替わり、次のプロンプトが表示されます。
    (半径を指定する円弧を選択または[直径(D)/折り曲げ(J)/弧長(L)/中心マーク(C)/角度寸法(A)]:)
  4. 寸法を記入する円弧をクリックします。
    (半径寸法の位置を指定または[直径寸法(D)/角度寸法(A)/マルチテキスト(M)/寸法値(T)/寸法値角度(N)/元に戻す(U)]:)
  5. カーソルを動かし、プレビューを見ながら希望の位置でクリックします。

ヒント

寸法記入ツールの円に対する寸法記入モードには、半径寸法、直径寸法、折り曲げ寸法、角度寸法、中心記入があります。円弧に対する寸法記入と同じように各種の寸法を直感的に記入することができます。

ヒント

折り曲げ半径寸法の折り曲げ角度は、寸法スタイルダイアログボックスの[シンボルと矢印]タブの[折り曲げ半径寸法]で設定することができます。

2線分間の角度を記入する

  1. 寸法記入ツールを起動します。
  2. 一方の線分をクリックします。
  3. 2本目の線分をクリックします。
  4. カーソルを動かして、希望の角度寸法の位置でクリックします。

寸法補助線を傾斜させる

DIMEDIT[寸法編集][/スライド(O)]コマンド(注釈タブ→寸法記入パネル→スライド寸法)を実行します。

コマンド:_dimedit

  • 寸法編集のタイプを入力:o
  • オブジェクトを選択:スライド寸法に変更する寸法図形を選択
  • オブジェクトを選択:Enter
  • スライド角度:60 Enter(60°の場合)

寸法を並列または直列に記入する

  1. 必要なオブジェクトスナップをオンにします。
  2. 寸法記入ツールを起動します。
  3. 既存の寸法図形の寸法補助線(記入する並列寸法または直列寸法の1本目の寸法補助線)上にカーソルを重ねます。
  4. プロンプトに現在の記入モード(並列記入または直列記入)が表示されますので、必要に応じて、[並列記入(B)]または[直列記入(C)]を選択します。
  5. 2本目の寸法補助線の起点をクリックします。

寸法を等間隔に配置する

  1. 寸法記入ツールを起動します。
  2. [等間隔(D)]オプションを選択します。
  3. コマンドラインの寸法の間隔設定方法を指定から、[等間隔(E)]を選択します。
  4. コマンドラインの等間隔にする寸法を選択から、等間隔に配置したい寸法を全て選択し、[Enter]キーを押します。

寸法値に任意の文字列を記入する

  1. 寸法記入ツールを起動します。
  2. 長さ寸法を記入する線分を選択します。
  3. 寸法線の位置を指定するように求めてきたところで、t と入力します。
  4. 希望の文字列を入力し、寸法の位置を指定します。
  • * ダイナミック入力がオンの場合はカーソル付近に表示される入力ボックスに、オフの場合はコマンドラインに入力します。

ヒント

指定する寸法値文字列の中に<>が含まれていると、それは寸法の計測値に置き換えられます。例えば、計測値が5.0であるときに<>mmと入力すると、5.0mmと表示されます。%%cなどの特殊文字も使えます。例えば、%%c<>mmと入力すると、線分に対して図1の表記にて寸法を記入できます。

図1