もう一つ挙げると、ユーザーに操作性を検証していただく場合は評価者の人選も重要です。例えば、手が早い人・平均的なエンジニア・参照業務が中心の方などのように、業務内容やCAD操作の習熟度の違いで感じ方が大きく異なります。北米や欧州から使うようなケースを想定して評価していただくと、それぞれ『全く使い物にならない』、『我慢すれば使えるレベル』、「何の問題もない』などのように評価が分かれる場合もあります。手が早い人というのは毎日何時間もモデリング業務をこなすようなCAD操作に熟練したエンジニアで、性能要求が一番厳しいわけです。このように評価方法が適切でないと判断を誤る場合もあります。他社ではお客様から評価用マシンを貸してくれと言われて、サーバーを貸し出すだけというケースが見受けられますが、何をどのように評価すべきかというポイントが明確でないままでは、間違った方向に進んでしまいかねません。当社にはこれらの知見があるので、お客様やSIer様にとって実用的な評価が可能となります」(大月氏)。
「実際にお客様のシステムを構築するのはSIer様で、当社はそれを支援する立場です。そこで環境構築から実用性の検証まで、さまざまな知見がありますが、それをSIer様が応用できるように整理しドキュメント化してご提供するのもこの検証センターの役割であり他社にない強みです」(西田氏)。