導入・運用のポイント

「BIM on VDI」を安心して導入・運用するには?
導入コンサルティングから運用まで安心の支援サービスを。

BIM、VDI、GPU仮想化と、複数の新しい技術を組み合わせたソリューションであるBIM on VDIの実際の導入・活用にあたって注意すべきポイントは何でしょうか。構想・検証からユーザー教育・運用サポートまで、BIM on VDI導入支援サポートを豊富に手掛ける大塚商会PLMソリューション営業部のスペシャリストに話を聞きました。

導入までのフロー

実現したい働き方のイメージを描いて検証を実施、
構想から3カ月でスピード導入した事例も。

実際にBIM on VDIを導入する場合、その検討はどのように進めればよいだろうか? 大塚商会PLMソリューション営業部 課長 長井尚史によると、導入フローの大まかなイメージは下図「BIM on VDIの導入フロー」のようになるという。
「BIM on VDIは"新しい働き方"を実現するソリューションですので、これまでのCADシステムの単なる延長線上で考えては本格的な活用ができません。そこで、だれがどこでどんな仕事ができるようにするか、というイメージをまず"構想"段階で明確にすることが重要です。そのうえで本当に実現できるのかを検証・評価して、提案を行い、実際の設置、教育を経て利用開始、後は必要に応じてサポートをするという流れです」(長井)。

株式会社大塚商会 PLMソリューション営業部
課長 長井尚史

実際には構想段階から大塚商会のBIM on VDI導入担当エンジニアが訪問してさまざまなヒアリングを行い、導入企業との共同作業により構想を固めていくと、PLMソリューション営業部 アプリケーションスペシャリスト 大福浩之は次のように説明する。
「検証では快調だったけれど実際に導入してみたら遅くて使いものにならないという事態を避けるためには、できるだけ利用条件に近い環境で検証することが望まれます。そのためには、ユーザー数、使用するアプリ、業務内容、時間帯、使用する場所、ネットワーク環境などをヒアリングし、サーバーのサイジングをして検証計画を立てなければなりません。これには導入経験がものをいいますので、早い段階で当社にご相談をいただくと効率よく導入を進められます」(大福)。

導入時に要する期間は企業によって、短くて3カ月程度から長くて1年以上と幅があるが、期間を左右する要因は何なのだろうか。

株式会社大塚商会 PLMソリューション営業部
アプリケーションスペシャリスト 大福浩之

「導入期間を大きく左右する要素の一つが"検証"の方法です。極力実環境に近づけて検証しようとすると、検証計画の立案や検証機の確保・設置など、詳しくヒアリングして調整しなければならない項目が多く時間がかかることがあります。VDIのリアルな検証環境が整備されたレノボ検証センターを利用すれば、そうした調整が不要となり短期間で検証環境が構築できます。検証環境構築後の検証は1週間から1カ月程度行う場合が多いですが、検証に3カ月、社内稟議(りんぎ)に3カ月といったペースのお客様ですと、導入まで1年を超える場合もあります」(長井)。
その他、スピードを最優先としたケースでは、他社で実用事例があるため検証を省略して導入した事例もあるという。

導入時に気をつけるポイントは?

「コストダウン」目的の導入は失敗しがち、
VDIが苦手とする業務の有無を確認し対策を練る。

株式会社大塚商会 PLMソリューション営業部
専任課長 吉岡卓也

導入にあたって注意すべきポイントは大まかに三つあると、PLMソリューション営業部 専任課長 吉岡卓也は語る。
「第一は、いかに現実に即した検証を行うかです。日本国内の有線WAN環境から使う場合は通常ほぼ問題ないのですが、地方のダムサイトや海外のように回線帯域が著しく狭い環境が想定されるなら、それに合わせて検証プランを組まなければなりません。第二に、VDIはハードウェア価格だけ見ると決して安くはなりませんので、導入効果としてハードウェアコストの削減を期待されていると、"話が違う"と社内の稟議(りんぎ)が通らないことがあります。管理費などのトータルコストの削減も含めて考えるとともに、"働き方改革"を実現するITツールだということを軸に合意形成されることをお勧めします。第三に、検証とも関連しますが、大規模なレンダリング業務がある、CPU負荷が高い解析業務にも使いたいなど、VDIが苦手とする利用形態が想定される場合の対応を考えておく必要があります。設計業務で3Dモデルを作るようなインタラクティブな用途では負荷が断続的なので数十人で1枚のGPUを共有しても問題ありませんが、レンダリングでは長時間GPUへ高負荷を与えるケースがあるため、サイジング、VMへのリソース配分、業務時間の設計に影響します。そうした弱点が後で分かると"期待と違う"とトラブルになりますので、構想段階でイメージを合わせておく必要があります」(吉岡)。

大塚商会の導入支援/サービス&サポート

お客様が本業に集中できるようにワンストップサービスをご提供、
「だれに聞いたらいいか分からない」相談を全て引き受ける。

本格的に活用すれば、働き方改革を通じた「攻めの経営」の武器となるBIM on VDIだが、それにはいくつかの関門を超えなければならないようだ。そのために大塚商会の導入支援・サービス&サポートはどのような意味を持っているのだろうか。
「自信を持っていえるのは、当社はお客様に本来業務に集中していただくためのワンストップサービスをご提供していることです。BIM on VDIのようにいくつもの新しいテクノロジーを組み合わせたソリューションの導入はお客様にとって慣れない仕事なだけに、どうしても不安がつきものです。構想や検証の技術面だけでなく、社内稟議(りんぎ)を通すにもいろいろな書類を書かなければいけませんし、決裁が通って構築が済んだらユーザー教育が必要で、使い始めたら今度はエンドユーザーからの問い合わせサポートに手間がかかります。大塚商会がそれを全部まとめてお引き受けしてお客様の不安と手間を解消し、本業に集中していただく、それが当社の役割で、そのために必要な体制があります」(長井)。

実際に大塚商会はもともとCAD / BIM / CIM系ソリューションのサポートを長年手掛けてきたため、VDI用サーバーのメーカーがBIM用途向けのセールスをする際に支援を求められるケースも多いという。 「先ほど挙げた三つの注意点のように、BIMやVDIを導入するには、ネットワークインフラから建築設計業務まで、現場を熟知していないと把握が難しい落とし穴がいろいろとあります。ハードウェアメーカー様はBIMには詳しくありませんし、BIMベンダー様はVDIがよく分からない・・・、そんなだれに聞いたらいいか分からないお困りごとは、ぜひ当社にご相談ください。当社はこれまで、さまざまなお困りごとを数多く解決してきましたので、BIM on VDIの知見を豊富に蓄積しています。ですから、想定されるトラブルはあらかじめ回避でき、安心してご利用いただけるのです」(大福)。

では、大塚商会では、実際にどのようなお困りごとを解決してきたのだろうか。
「検証用の環境を構築するために、数社のソフトウェアベンダーから試験用ライセンスを借り受けたいという交渉の代行や提案を通しやすい稟議(りんぎ)書の書き方をご支援するケースもあります。CPUとメモリー負荷の重い解析用プログラムにも使いたいという相談を受けて、共用ユーザーが多いVDI環境での併用はお勧めできないので、使用する時間帯を切り分けて仮想マシンのリソース配分を変える運用で解決した例もあります。当社は売ったら終わりではなく、使い続けられるようにサポートするのが仕事ですので、できないことはできないと率直にいいます。逆にだからこそ安心して導入を進められると、お客様に評価していただいています」(吉岡)。

テクノロジーが専門分化した時代だからこそ、大塚商会のような「専門の間をつなく」ワンストップサービスがますます必要とされているといえるだろう。

BIM on VDIの円滑な導入を支援する
「検証センター」(秋葉原UDX内)を設置!

品質の高いクラウド基盤として実績のある「System x」サーバー製品や
クライアント製品を常設、最新のハードウェア環境と
お客様データでVDIソリューションの検証が可能

大塚商会は、VDIソリューション分野におけるパートナーとしてレノボ・エンタープライズ・ソリューションズとパートナーシップを結んでいます。レノボ・エンタープライズ・ソリューションズが運営する「レノボ・エンタープライズ・センター」(東京・秋葉原UDX内)では、最新機種を用いた各種の検証作業を行うことができます。

電話でのお問い合わせ

03-3514-7823

株式会社大塚商会 CADプロモーション部戦略推進課

営業時間 9:00~17:30(土日祝日/当社休業日を除く)

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