接合条件

SOLIDWORKS Simulationは、個々のパーツ部品だけでなく、それらを組み上げてできるアセンブリ部品に対する解析も可能です。部品同士の相互作用を的確にシミュレーションすることで、製品全体の挙動を正確に予測し、設計プロセスにおいて信頼性の高い意思決定が可能となります。

設定画面

ボンド

選択したペア間を完全に接着します。変形前から接している面同士はデフォルトでボンド結合されます。

接触

選択したペア間に接触を考慮します。摩擦を考慮することも可能です。

シュリンク接合

圧入の嵌め合いのように、モデルよりも小さい穴の中に挿入したときの二つの部品間の接触状態を計算します。

仮想壁

指定した平面に仮想的な壁を生成します。壁をモデリングせずに壁との相互作用をシミュレーションできます。壁は、全く変形しない剛体設定にも変形する弾性体設定にもできます。

スプリング

二つの部品間でばねによる結合を考慮できます。ばねを3次元CADでモデル化する場合と比較して、メッシュが少なく接触条件の定義が不要なため、シミュレーションを高速化することができます。

ピン

二つの穴を指定することで、互いをピンで結合できます。半径方向の相対変位は拘束されますが、軸方向の相対変位や回転は自由となります。止め輪(変位なし)やキー(回転なし)を付けることで拘束も可能です。結果出力の「ピン/ボルトチェック機能」を用いることで、ピンにかかる力や安全率を見ることができます。

ボルト

ボルトによる結合を考慮できます。2部品の結合のほか、地面と結合する基礎ボルトも定義できます。結果出力の「ピン/ボルトチェック機能」を用いることで、ボルトにかかる力や安全率を見ることができます。

  • ボルト結合

  • ボルト安全率表示

ベアリング

シャフトとその支持部品に関して、ベアリングをモデリングせずに相互作用をシミュレーションできます。シャフトより支持部品の方が明らかに硬く支持部品の変形を考慮する必要がない場合などは、結合ではなく拘束を使用できます。

スポット溶接

選択したペア間を指定したナゲット径の範囲で円形状に接着します。接触の設定をしているペア間に対して、部分的にボンド結合を適用する使い方が可能です。

エッジ溶接

Simulation ProfessionalとSimulation Premiumで利用でき、二つの金属部品を付加するために必要な溶接の適切なサイズを見積ります。結果出力の「溶接チェックプロット機能」を用いることで、エッジ溶接結合の安全の状態を確認できます。

リンク

選択した2点間を剛体の棒によって結びます。その2カ所の距離は常に維持されます。

剛結合

選択したペア間を強固に結合します。二つの面は一体となって変形し、面上の任意の2点間の距離は一定に保たれます。

リンクロッド

Simulation ProfessionalとSimulation Premiumで利用でき、アセンブリの接続部品をリンクロッド結合で置換して、メッシュの量を減らし、シミュレーションを高速化します。