テクスチャの作成を効率化させる「Adobe Substance」とは?(全6記事)

Adobe Substanceを使ってみる

前回の記事ではパース品質向上の鍵が「マテリアルのテクスチャにある」とご紹介しました。

ただ、テクスチャの作成には時間も労力も必要です。今回は効率的にオリジナルのテクスチャを作成する専用ツール「Adobe Substance」を取り上げます。

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Adobe Substanceとは

Adobe Substance(以下、Substance)とは、アドビから提供されている3Dマテリアル作成に特化したツールおよびサービスです。

Substanceで作成したマテリアル(SBSAR形式)はさまざまな3Dソフトに利用できます。また、作成したマテリアルは要素ごとのテクスチャとしても書き出しが行えるため、あらゆるアプリケーションで活用できます。

Substance連携マップ

Substanceマテリアルの特性

Substanceマテリアルはイメージファイルや、プロシージャル(手続き型)マップで構成されたマテリアルです。プロシージャルマップとは、写真やスキャンデータのようなイメージファイルを使わず数式によって生成されるマップで、解像度の概念がなく拡大してもぼやけない特性があります。

3ds Maxのタイルマップ。パラメーターでタイルの色や配置を定義している

Substance ラインアップ

Substanceは有償版と無償版をラインアップしています。

有償Source / Alchemist / Designer / Painter
無償Player / Share

Substance Source

マテリアルの専門家監修の下で作られた、パラメーター制御可能な高品質Substanceマテリアルを約2,600種類も公開(2020年1月現在)。

Substance Alchemist

読み込んだイメージファイルからSubstanceマテリアルおよび各種テクスチャを生成するアプリケーション。プロシージャル(手続き型)で処理される豊富な編集メニュー(フィルター)と組み合わせれば、表現の幅が大きく広がります。Substanceマテリアルの保存や各種イメージファイルヘの書き出しが可能。

Substance Designer

Substanceマテリアルを作成するノードベースのアプリケーション。キャンバスと呼ばれる作業領域に読み込んだ複数のノード(コマンド) をリンク(関係を示す線)で接続してプロシージャルマップを構築しマテリアルを作成する。Alchemistよりも高度で複雑なマテリアルが生成できる。

Substance Painter

読み込んだオブジェクトに対してSubstanceマテリアルを割り当てるだけでなく、直接Substanceマテリアルを描き込めるアプリケーション。Substance PainterやAdobe Photoshopのブラシやマスクが利用できる。縫い目や傷の描き込み、ペイントのように自由なマテリアル適用により表現の幅が広がりそうだ。

Substance Player

Substanceマテリアルを確認するための無償ビューアー。読み込んだSubstanceマテリアルのパラメーター確認と調整が行える。Substanceマテリアルへの保存はできないが、各種イメージファイルへの書き出しは行える。

Substance Share

作成したSubstanceマテリアルを誰でも自由に公開できるサイト。公開されているSubstanceマテリアルは無償でダウンロード可能だが、品質はまちまち。

SUBSTANCE SHARE

3ds Maxとのダイレクト連携

Substanceのマテリアルと3ds Maxを連携させるには、無償で公開されているアドインツールを3ds Maxにインストールし、Substanceマテリアルを読み込みます。

Ecosystem & Plug-ins Substance 3D

マテリアルエディターに一般マップのSubstance2マップを配置し、目的のSubstanceマテリアルをロード。Substance2マップを選択して、メニューバーのSubstanceから変換後のシェーダーを選択すれば、自動変換されました。

Revitとのイメージ連携

Revitとの連携にはアドインツールが提供されていないため、Substanceから書き出した各種イメージファイルを使う方法を考案しました。

Revitのマテリアルの各パラメーターを「スライダ」から「イメージ」に変更し適用してみると、良い具合になった。この方法ならあらゆるアプリケーションのマテリアル強化が図れそうだ※。

  • * 連携できるテクスチャは、連携先のアプリケーションが持つマテリアルパラメーターによる。

次回はRevitと相性がよさそうな「Substance Alchemist」にフォーカスを当ててご紹介します。

Revitと相性がよさそうな「Substance Alchemist」でマテリアルを作成

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