【セミナーレポート】「Product Design & Manufacturing Collection」ほかのメーカー製品にはない連携機能

2018年10月19日

製造業

3次元CADによる設計は設計者の業務効率を向上させるだけでなく、3D設計データを活用することで、他部門や別工程との連携をスムーズにし、全社的な課題の解決に役立ちます。

そのためには、別のツールを用意し、新たに操作を習得する必要があります。時間も費用も余分にかかり非効率です。

そこで、オートデスクでは、各種ツールを一つのパッケージに盛り込んだ「Autodesk Product Design & Manufacturing Collection(以下、PDMコレクション)」をご提供しています。PDMコレクションは、3次元CADツールを軸として、解析や加工、工場計画など別部門の担当者ともデータを共有し、変更・検証をスムーズに行える便利なツールです。

機械設計と電気制御設計の「エレメカ連携」

PDMコレクションには、機械設計用の「AutoCAD Mechanical」と電気設計用の「AutoCAD Electrical」が同梱されています。ツール間で設計内容がリアルタイムに連動するため、コネクター情報や結線情報を相互に共有しながら、機械設計と電気設計を並行して進められます。

エレメカ連携による設計のメリット

  • 配線を考慮した機械設計ができ、後工程での手直しを防げる。
  • あらかじめ配線ルートを決めることで、配線作業者の負担を軽減。そして、誰でも作業ができるように。
  • 配線長などの情報が事前に明確になるため、製作が同時進行でき、全体の作業効率が向上する。

このほかにも、PDMコレクションは国際的な製図規格に対応し、豊富な部品・電気設計ライブラリをそろえています。汎用CADでは、複雑な手順が必要になる作図作業の自動化機能も備えているため、効率的に、そして専門性の高い設計が可能です。

Autodesk Product Design & Manufacturing Collection 製品情報

2次元と3次元の連携で既存資産を有効活用

3次元設計ツール「Autodesk Inventor Professional」では、2次元図面から新しい3Dモデルを作成できます。既存の2次元設計資産を生かすことができ、さらに3Dデータで干渉チェックや解析が可能になるため、品質向上や不具合の早期発見に役立てられます。

2次元設計の資産を有効活用

幅広く対応できる解析ツールを統合

Autodesk Inventor Professionalが持つ線形静解析と固有値解析に加え、高性能な有限要素法ソルバーを搭載した解析ソフト「Nastran In-CAD」が統合され、上述の解析のほか非線形解析、熱伝導・熱応力解析、疲労解析、周波数応答解析、座屈解析など幅広く対応しました。Autodesk Inventor Professionalの画面上から直接これらの機能を利用できます。

Autodesk Inventor 製品情報

点群データと3Dモデルの連携で、デジタル現況調査

3Dスキャンした構造物の情報や複数枚の写真から「Autodesk ReCap Pro」で点群データを生成し、Autodesk Inventor Professionalとの連携によりCAD上に3Dモデルとして再現できます。

工場や設備を再現し、装置の3Dモデルを配置すれば、設置スペースの有無や搬入経路などを事前に確認でき、現場での測量作業の短縮や図面だけでは分からない現況の把握に役立ちます。

Autodesk ReCap Pro 製品情報

工場レイアウト図面もドラッグ&ドロップで簡単に3次元化、さらに工場全体を大規模にシミュレート

「Factory Design Utilities」は、工場レイアウト図面をボタン一つで3次元化します。豊富な工場設備に関するライブラリを持ち、ドラッグ&ドロップで配置するだけで簡単に設計できます。工場レイアウトを3次元化するとスペースや高さの検証がしやすくなるため、社内でのデザインレビューやお客様への説明にも有効です。

さらに、3次元化した施設や設備などのデータを「Navisworks Manage」上でまとめて一つのデジタル空間に配置できます。

さまざまな設備を組み込んだ工場内をバーチャルに歩いて360°可視化されたレイアウトを確認する、設備同士の干渉チェックを行うといった工場全体のシミュレートが可能です。

Autodesk Navisworks 製品情報

年間50回以上開催。大塚商会の無料イベント・セミナー

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