AutoCAD レイアウトを新規に作成する方法

レイアウトを作成する

1．各種スタイルが設定されているファイルを開きます。

2．既定値で表示されている「レイアウト1」を選択します。

3．タブの上で右クリックし、メニューより名前変更を選択します。

4．名前を変更します。レイアウト名には、図面名称や用紙サイズ＋尺度などを命名します。レイアウトの使用目的により、分かりやすい名前にします。今回は001とします。

5．001のレイアウトタブをクリックし、図枠を配置します。図枠の用紙サイズは、今回A3（420×297）とし、必ず等倍（1：1）で配置します。また、用紙の左下は原点（0,0）に一致させます。図3のようにレイアウトに表示されている用紙背景と大きさや原点が一致していませんが、このままでOKです。

6．ページ設定をします。レイアウトタブ001の上で右クリックし、ページ設定管理を選択します。

7．001が選択された状態で修正ボタンを押し、ページ設定のダイアログを開きます。今回は図5のように設定します。注意する箇所は緑枠の箇所です。

ページ設定での注意箇所について

• 印刷対象は「窓」を選択し、オブジェクトスナップを使用し、レイアウトに配置した図枠の用紙の範囲を選択します。印刷対象にレイアウトを選択すると、印刷のオフセットが難しくなります。
• 印刷のオフセットは印刷の中心にチェックをします。
• 印刷尺度は必ず1：1にします。A1の用紙で作図した図面をA3でプリントする場合は1：2となります。

8．プレビューをして確認します。図6のように用紙背景と配置した図枠が一致した状態になります。ページ設定ダイアログをOKし、ページ設定ダイアログを閉じます。

レイアウトを複製する（同一ファイル内）

一つのレイアウトを作成したら、そのレイアウトを複製（コピー）すると便利です。特に用紙サイズや図枠が同一の場合は有用です。今回はまだビューポートを配置していませんが、ビューポートも配置済で複製する場合も多いと思います。

1．レイアウトタブの上で右クリックし、メニューから移動またはコピーを実行します。

2．コピーを作成するにチェックをし、OKします。

3．同じ名前でレイアウトが複製されるので、レイアウト名を変更します。

レイアウトを移動（コピー）する

右クリックのメニュー、「移動またはコピー」でもレイアウトの移動は可能ですが、ドラッグの操作がとても便利です。レイアウトのコピーもドラッグの操作で行うと、レイアウトの作成位置も制御することができます。

レイアウトを削除する

不要のレイアウトは削除します。削除するレイアウトタブの上で右クリックし、メニューより削除を実行します。

レイアウトを複製する（他ファイルより）

ほかのファイルに既に存在しているレイアウトをカレントのファイルに複製する方法です。DESIGNCENTER（デザインセンター）というツールを使用します。

1．レイアウトの複写元・複写先のファイルを開いておきます。今回は複写元に「レイアウト_02」、複写先を「レイアウト_01」とします。

2．表示タブ／パレット／DESIGNCENTERを実行します。開いている図面のタブを選択します。

3．DESIGNCENTERを使用すると、そのファイルに設定されている各種スタイル等が一覧で表示され、またほかのファイルへのコピーなどができます。レイアウト_02のプラスを展開し、レイアウトの項目を選択すると、このファイルには、A_001とA_002の二つのレイアウトが作成されているのが分かります。

4．カレントのファイル（複写先のファイル）をレイアウト_01にしておきます。

5．今回はA_001のレイアウトを複製します。A_001のレイアウトをドラッグし、レイアウト_01のファイル上でドロップします。

6．図18のようにレイアウトが複製されました。

レイアウト間の図形の複写

レイアウト間の図形の複写・移動には、AutoCADのコマンドを使用することができません。Windowsのコピー／貼り付けを使用してください。

レイアウトの背景を変更する

既定値では、レイアウトの背景は白になっていますが、ほかの色に変更することができます。

1．オプション／表示／ウインドウの要素／色を選択します。

2．コンテキストでシート／レイアウトをインターフェイスの要素で共通の背景色を選択し、色のリストから背景色を設定します。