AutoCAD 画層ツールを使って便利に選択
2024年11月 5日
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AutoCADで選択を極める Vol.2
前回の記事ではAutoCADでの基本的な選択方法についてお伝えしました。画層ツールの使用方法についても基本的な概念についてご理解いただけたかと思います。今回は、画層ツールをより便利に使用する操作方法(1)についてお伝えします。
専用コマンドを使用してより便利に
画層の表示・非表示やロックなど日ごろより使いこなしているユーザー様は多いと思います。画層パネルには画層の操作をより簡単かつ便利にオペレーションするための専用コマンドがあります。
非表示(LAYOFF)
選択したオブジェクトの画層を非表示にします。複数のオブジェクトを順番に選択し、直感的に一度に複数の画層を非表示にすることができます。
「設定」でブロック選択/図形にすると、ネストされたブロック内のオブジェクトも選択できます。
全画層表示(LAYON)
非表示の画層を全て表示します。
選択表示(LAYISO)
選択したオブジェクトの画層以外を非表示、またはロックの状態にします。非表示・ロックの変更はオプションの「設定」で行います。
選択表示解除(LAYUNISO)
選択表示(LAYISO)のコマンドで非表示、またはロックされた全ての画層を元に戻します。
- * 選択表示(LAYISO)コマンドの実行直前の状態に戻します。
フリーズ(LAYFRZ)
選択したオブジェクトの画層をフリーズします。
全画層フリーズ解除(LAYTHW)
フリーズされた全画層のフリーズ解除を実行します。
ロック(LAYLCK)
選択したオブジェクトの画層をロックします。
- * 画層ごとにコマンドの実行が必要です。
ロック解除(LAYUNLC)
選択したオブジェクトの画層をロック解除します。
- * 画層ごとにコマンドの実行が必要です。
画層閲覧(LAYWALK)
画層を閲覧する機能です。どの画層にどんなオブジェクトが作成されているのかをざっくり確認するのに大変便利です。また確認後、必要な画層のみ表示してコマンドを終了できます。
1.コマンドを実行すると、現在表示されている画層が「青」になります。
2.リストから画層を選択すると、その画層に含まれるオブジェクトが表示されます。
3.複数の画層を選択することも可能です。
4.画面上のオブジェクトを選択して画層を確認できます。
5.ワイルドカードを使用し、画層名でフィルターをすることができます。
- * 下図は「*寸法」と入力
6.「終了時に復元」にチェックをしてダイアログを閉じると、コマンド実行前の画層状態になります。
いかがですか? 皆さま、今回ご紹介したコマンドを使用し、AutoCADでの選択をよりスマートに実行してみませんか? 次回は、画層ツールをより便利に使用する方法(2)についてご案内します。