【Autodesk Inventor】あらためて、Autodesk Inventorの愛すべきところを挙げてみた

2026年 1月14日

製造業

Autodesk Inventor Professionalは、大規模アセンブリや複雑なモデリングにも対応でき、多くの設計現場で使用されている3D CADソフトウェアです。

今回はあらためて、そのInventorを使用してきたユーザーの視点から、気に入っている点を三つ挙げてみます。細かな機能は書き出すと膨大になるので、Inventorのシステム上の特徴に焦点を当ててご紹介します。

1.直感的な操作ができるところ

まず一つ目は、操作性です。下図のスクリーンショットをご覧ください。

3D CAD未経験の方でも、操作への抵抗感は少ないはずです。インターフェイスには、AutoCADやMicrosoft Officeでおなじみのリボンスタイル。機能が整理されているため、「画面がボタンで埋め尽くされていて、どこを押せばよいか分からない」と圧倒される心配もありません。

また、オンラインで見られるヘルプドキュメントが用意されています。AutodeskのWebサイトのフォーラムも活発なので、不明点を解決しやすいのもメリットです。

Inventor ヘルプへようこそ(Autodesk)

2.Autodesk製品との連携が快適なところ

Inventorは「Product Design & Manufacturing Collection(PDMC)」の一員です。PDMCは、オートデスクが提供する製造業向けソフトウェアの統合パッケージで、さまざまなソフトが含まれています。設計フェーズや目的に応じて最適なツールを使い分けられるので、Inventorを軸にして設計業務のあらゆる場面をカバーできます。

ここで、筆者がInventorと一緒に使っているソフトをご紹介します。

AutoCAD

メインの設計ソフトは3D CADでも、2D CADは手放せません。初期や細かい部分の検討、確認は、AutoCADで行っています。

Inventorの図面環境で三面図を簡単に配置して、DWG変換するとAutoCADで確認ができます。

Inventorのパーツ環境

Inventorの図面環境で、ほしい投影面を配置した様子

AutoCADで開いた様子

逆に、AutoCADで描いた図をInventorのスケッチとして取り込むことも、もちろん可能です。こちらは、AutoCAD上でコピーしInventor上でペーストすれば挿入可能。文字のコピペ感覚で実行できます。

AutoCADで書いた図をCTRL+Cでコピーする

Inventorのスケッチ環境でCTRL+Vを実行すると、貼り付け可能

Inventor Nastran

Inventor Nastranは、Nastranソルバーを用いた有限要素解析(FEA)を行うソフトウェアです。インストールすると、Inventorの環境上で実行できるので、3D作業の延長線上で解析作業を行えます。

動作の様子は、次の記事で解説しています。

【Autodesk Inventor】Nastranことはじめ。手計算と見比べて手に馴染ませよう

3ds Max

3ds Maxは、3Dモデリング・アニメーション・レンダリングを行うためのプロ向けCG制作ソフトです。

CGと聞くと、ハードルが高く感じられるかもしれません。しかし、Inventorでモデリングしたデータをそのまま読み込めるので、ある程度操作の手間は省いて、美麗なCGを作れます。プレゼンなどに活用が可能です。

詳細な手順は、次の記事で解説しています。ぜひご覧ください。

【Autodesk Inventor×3ds Max】商品画像風のCGを自力で作る方法

3.カスタマイズが楽なところ

CADを使っていると、「自分の業務フローに合わせた機能がほしい」という場面が何度も出てきます。そんなとき、Inventorには強力な支援機能「iLogic」があります。iLogicは、ユーザーがInventorをプログラムコードでカスタマイズするための機能です。

プログラミングが必要となると、面倒に思えるかもしれません。しかし文法はVBAと同じVisual Basicです。比較的学習がしやすい馴染みある文法で、InventorのAPI(内部機能への窓口)にアクセスできます。Excelのマクロを組むような手軽さで、3Dモデルの形状変更やプロパティ操作といった、CADならではの高度な処理を自動化できるのです。

しかも、iLogicでは通常、メインプロシージャの宣言(Sub Mainなどの冒頭の決まり文句)を省略して、いきなりやりたい処理の中身から記述できるので、負担はさらに減ります。

例えば、「マルチボディの名前を一括変換したい」という「地味だけど面倒な作業」は、下図のようなiLogicの画面にコードを書くだけで実現できます。

機能の詳細は、次の記事で解説しています。ぜひ、ご覧ください。

最後に

Inventorは、単体でも十分役立つ3D CADですが、周辺ソフトと組み合わせることでその真価を発揮します。

検討から図面化、解析、プレゼンまで。Inventorを開発のハブとして活用することで、業務の効率は飛躍的に向上します。ぜひ、ご自身に最適な設計環境を構築してみてください。