SOLIDWORKS 2023 機能紹介

毎年バージョンアップとともに、お客様の声を元に機能強化・改善が行われているSOLIDWORKS。誕生から28年が経ち、設計者が繰り返し行う作業をより迅速に、スマートの遂行できる新機能が多数搭載されています。

この記事を詳しく解説した資料があります

動画で分かる SOLIDWORKS 2023

本動画は音声オンで再生されます。音量は、動画プレーヤー画面の下部にあるスピーカーアイコンで調整可能です。

ユーザーエクスペリエンス

グラフィックパフォーマンスの拡張

SOLIDWORKS 2019にリリースした「グラフィックパフォーマンスの拡張」オプションがさらに機能拡張され、画面の拡大/縮小、回転などを行ったときの平均フレームレート(1秒あたりのグラフィック更新回数)が向上するように強化されました。

モデルやマシン環境にも左右されますが、最大3倍のスピード差になるケースもあり、スムーズな操作が可能になります。

  • グラフィックパフォーマンスの拡張:オフ
    平均フレームレート:38fps

  • グラフィックパフォーマンスの拡張:オン
    平均フレームレート:120fps

コメント機能の改善

アイデアや指示内容などをフィーチャーに追加できる「コメント」機能で、テキストに太字・斜体などのスタイル適用や優先度などに合わせて背景色を指定できるようになりました。

「開いたときに表示」オプションによりファイルを開いたときに自動的にコメントが表示されるため、追記した情報を確実に共有できます。

部品

ライブラリフィーチャーでエラー許容

ライブラリフィーチャーを挿入する際、参照先設定が不完全でエラーが発生している状態でもフィーチャーを挿入できます。

従来はエラー状態では挿入自体ができませんでしたが、あえてエラー状態で挿入し、後からエラーを修正するといった柔軟な使い方が可能になります。

ラップフィーチャーのシングルラインフォントサポート

レーザー刻印やCNC機械加工による刻印でよく利用されるシングルラインフォント(スティックフォント)をラップフィーチャーで適用できるようになりました。

Defeature形状の参照コンフィギュレーション

従来、アセンブリの「シルエットDefeature」でのみ、コンフィギュレーションへの保存が可能でしたが、新たに部品のDefeatureで作成した形状を参照コンフィギュレーションとして保存できるようになりました(SOLIDWORKS 2023 SP1でリリース予定)。

構造・板金

類似コーナーをグループ化

フレーム設計を行う構造システムにて、類似コーナーをグループ化機能により、選択中のコーナーと類似のコーナーを自動で検索してグループ化できます。これにより同じコーナー処理を適用する際、繰り返し作業が解消されます。

結合要素のパターン化

コーナー部分の補強で作成されるガセットやビーム、プレートなどの結合要素のパターン化をサポートしました。要素を選択することで、類似の部位を自動で検索して結合要素を簡単にパターンできます。

板金専用センサー

モデル内の値などを監視するセンサー機能で、板金部品のフラットパターンの幅、長さ、面積、領域の空白(切り欠きを除いた面積)を基にしたセンサーを作成できます。コストに影響する材料サイズに配慮しながら作業できます。

アセンブリ

見つからない合致参照の修復

面IDの不一致などにより合致にエラーが発生した際、自動修復機能により自動的に元の参照要素と同じ位置・方向にある要素を探し出して修復を試みることができます。構成部品の置き換えなどで生じる合致エラーの修正時間を大幅に短縮できます。

STEP出力の強化

STEPへエクスポートする際、トップアセンブリ単一のSTEPファイルではなく、サブアセンブリや個々の構成部品ごとに個別のSTEPとしてエクスポートできます。一度に多数のSTEPファイルが生成され、より柔軟な利用が可能になります。

最適化された解除済みモード

SOLIDWORKS 2023では、自動的に解除済みモードを最適化オプションが追加され、解除済みモードであっても自動的にライトウェイトテクノロジーを使用してモデルを開くことができます。オプション有効時にはファイルを開く際に「ライトウェイト」モードの選択肢が表示されなくなり、大規模アセンブリを常に高パフォーマンスで作業できます。

図面

図面から構成部品図面を開く

アセンブリ図面内のツリーや図面ビュー、部品表などから構成部品を選択し、直接構成部品の図面を開けます。一度構成部品(3Dモデル)を開いてから図面を開くといった手間をかけずに、構成部品の図面作業へ移行できます。

部品表の上書き色設定

部品表のセルを直接編集して上書きした際、上書きされたセルを識別しやすくする色設定が追加されました。変更されたセルを瞬時に把握でき、部品表の編集・確認作業を素早く実施できます。

部品表のフィルター処理

部品表内でエクセルシートのようにフィルター処理をする機能が追加されました。列ヘッダーの項目を指定してフィルター表示でき、特定の属性値を持つ部品だけを表示した部品表などを簡単に作成できます。

幾何公差を規格で制御

ISO、ANSI、JISなどの図面規格で幾何公差記号の入力方法を制限できます。選択した規格に基づき、幾何公差ダイアログ内で使用できない記号や表記方法などのオプションがグレーアウトして制限されます。

マルチプロダクトの新機能

SOLIDWORKSのほか、3次元CADとの親和性の高いマルチプロダクト製品にも多数の機能強化が行われています。

SOLIDWORKS Routingより複雑な回路表現に対応
SOLIDWORKS Simulation計算時間短種させる機能の追加
SOLIDWORKS PDMアーカイブサーバーのパフォーマンスを向上
SOLIDWORKS InspectionではPDF図面での自動バルーン追加に対応
SOLIDWORKS Electrical3Dモデルと電気情報の連携強化

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SOLIDWORKS 2023 新機能

主な内容

  • アセンブリ
  • 新機能まとめ
  • マルチプロダクト機能

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