熱負荷計算

熱負荷計算とは、それぞれの目的にあった空気調和を実現するために必要な熱負荷を計算することをいいます。主には、建物内の室ごとの負荷の計算を示します。

一般的に冷暖房負荷計算の略で、設計条件にあわせて詳細に熱負荷を積み上げ計算する方法と簡易に計算する方法(単位面積当たりの計算あるいは構造体・ガラスの日射による計算の二通り)があります。あくまでも使用を前提とするエアコン、冷凍機等の機種に見合った能力計算を意味し、計算の最終目的はこれらの機種の選定にあります。

日本とアメリカの設計基準の違い

BIMソフトのRevitのMEPの機能の中には、熱負荷計算を実行する機能が備わっていますが、そのまま計算を行うと日本基準と違う部分があります。代表的な違いである領域の取り方の違いについて解説します。

室面積の取り方が違う

ASHERAE(アメリカ暖房冷凍空調学会)の設計基準では、室面積は壁の内側表面から内部の面積を取り扱うのに対し、日本の設計基準では室面積は躯体中心として算出します。このため、面積に誤差が生じてしまいます。

天井裏(プレナム)空間は伝熱とするか断熱とするか?

ASHERAE(アメリカ暖房冷凍空調学会)の設計基準では、天井裏空間は伝熱するととらえ計算を行いますが、日本の設計基準では天井裏空間は上層階との熱のやり取りを行わないととらえ計算するため、ASHERAE基準との計算結果に誤差が生じます。

用語一覧

ナビゲーションメニュー