パッシブソーラーデザイン

パッシブソーラーデザインとは「室内の温度を一定に保つことで得られる快適性をどのように形成していくか」という問いから生まれた考え方で、省エネルギーの設計手法の一つです。

省エネルギー住宅の実現方法として、太陽エネルギーの活用を行う「ソーラーハウス」という建築の手法があります。

1970年代前半までは、暖房や給湯のエネルギー源を屋根などの集熱装置や太陽熱温水器などの機械を利用して、積極的に太陽エネルギーを取り入れる手法がとられていました。このような手法をアクティブソーラーと言います。

これに対して、建築のデザインそのもので太陽エネルギーを利用していこうという発想に立ち、建物の断熱性能や集熱性能を上げ、時には建物の開口部を大きくしたり、熱移動にもポンプやファンを利用せず、自然の熱移動を取り入れるという手法をとるのがパッシブソーラーの考え方です。

教科書的な考え方では、室内の年間の寒暖差の大きい季節に対し、まずはパッシブな手法(建築的手法)にて断熱性能を高め、年間の寒暖差を小さくしたうえで足りない部分をアクティブな手法(機械的手法)でカバーすることで、全体の省エネ性能を高めるというのが快適温度を目指す環境計画の考え方となっています。

パッシブソーラーを検証できるツールとは

このような発想に立ち、年間の気象データから建築の立地条件を把握したうえで寒暖差をおさえる建築デザイン(庇をつける、断熱性能の高い外壁を設置するなど)について検討できるソフトには以下のものがあります。

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