Otsuka & Autodesk Collaboration Day アーカイブ動画配信
Otsuka & Autodesk Collaboration Dayは、建築・設計の未来を形作るためのインスピレーションあふれるイベントです。2024年5月に開催されたイベントの模様をアーカイブ配信中。
2022年 2月 3日
製造業
「建物に取り付く建材を生産する製造業」は、既にBIM化に迫られていることは前回の記事でお伝えしました。
続いての製造業における建築・土木業界とのビジネスの課題として、「自社製品をいかに拡販するか」ということが挙げられます。装置ならびに機器メーカーといった、「建物に自社製品を設置する製造業」として、どのようにBIMに取り組み、自社製品の拡販につなげていくかを探っていきたいと思います。
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装置ならびに機器メーカーといった、建物に自社製品を設置する製造業としてのBIMへの取り組みは、まだまだこれからの状況であり、また、お客様の置かれている環境によって取り組みの方法が異なってくるため、取り組み方法を一つに絞り切れない状況となっています。
この建物に自社製品を設置する製造業としては、建物に取り付く建材を生産する製造業のように、検討のための「設計BIM」と、もの決め・合意形成のための「施工BIM」に分けて考える必要はありませんが、「製品提案」するための営業活動を行うためにRevitなどのBIMソフトを活用することになります。
ゼネコン・設計事務所の設計者がパーツを使用する前提ではなく、あくまでも提案する製造業側がBIMソフトを使うことになります。この場合、提案活動をするうえで自社製品の配置計画を行う必要があります。
厳密な納まり検討を行うまでには至りませんが、バリエーションに富んだ提案を進めるうえで、パラメトリックな動作を組み込んだBIMパーツをRevitなどのBIMソフトにて作成することをお勧めします。
一方でバリエーションのない固定サイズの製品をレイアウトするのであれば、Inventorなどの機械系3D CADで設計した3DモデルをLOD 400程度に簡略化し、BIMソフトにおける配置計画に活用してもよいでしょう。
この課題解決においても、設計部が主体ではなく、レイアウト計画をする営業企画などの部署の仕事となります。以前はゼネコンや建築事務所から2次元の建築図を受領し、2次元でプロットして提案するデータフローから、現在は3Dデータが取り交わされる環境に変わってきました。
建物に自社製品を設置する製造業においてもBIMソフトを使って提案を行うことができ、ゼネコン・建築事務所と同じプラットフォームでの仕事ができるようになるのです。
工場レイアウトにおいては、オートデスクのFactory Design Utilitiesを活用するのもよいかと思います。ゼネコン協業でなく、自社内でデータが完結するケースでは特に有益な活用方法になるでしょう。Factory Design UtilitiesはProduct Design & Manufacturing Collectionのコンポーネントとして提供されています。
工場丸ごと大改善 工場レイアウト設計の3D化 後編 ~レイアウト設計~
レイアウト作業の効率化、より精密で分かりやすいレイアウト計画を通して、ゼネコンとのコミュニケーションが向上し、自社製品のスペックインにつながるBIM活用に取り組んでみてください。
次回は、BIMソフトと機械系3D CADの連携について触れたいと思います。
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