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合資会社オリエンタル

合資会社オリエンタル

日本で最初にシュレッダーを開発・製造した合資会社オリエンタルは、裁断後の紙くずからトイレットペーパーを精製する古紙リサイクル装置の開発と実用化で注目を集めている。この世界初の装置の開発でSolidWorksが大いに活用されたという。今回は開発責任者の能澤部長と開発担当者の小池氏にSolidWorksが担う役割についてお話を伺った。

合資会社オリエンタルについて

― 合資会社オリエンタルの業態について教えてください。

当社は、1959年に日本で初めてシュレッダーの製造販売を開始しました。以来、OEM製品を含め、数々のシュレッダーを製造販売しており、業界内では多くの特許を取得しているパイオニア企業して認知されています。所在地は群馬県桐生市で、群馬県から中小企業近代化推進指定企業に指定されています。

今回、新たな試みとして、古紙リサイクル装置の開発と実用化を手がけました。企業で機密保持が厳しくなるに従い、書類を裁断するシュレッダーの需要は増えています。シュレッダーの需要が増えることは、裁断後の紙くず、つまりゴミを増やしていることにもなります。現在、裁断後の紙くずは焼却処分されていますが、この紙くずがリサイクルされず焼却されてしまうのはもったいないと感じていました。同時にシュレッダーメーカーの責任として限りある資源をリサイクルすることで、環境保護に貢献したいという思いもあり、開発に至りました。

古紙リサイクル装置「ホワイトゴート」について

― 新たに開発した古紙リサイクル装置「ホワイトゴート」について教えてください。

古紙リサイクル装置「ホワイトゴート」(以下:ホワイトゴート)は世界初、世界最小の全自動ペーパーマシンです。オフィスにも設置できる大きさで、シュレッダー裁断後の紙くずを「ホワイトゴート」に投入するとトイレットペーパーにリサイクルします。「ホワイトゴート」の発表以来、多くのマスコミにも取り上げていただき、広く認知されることになりました。 また経済産業省が制定する「第3回ものづくり日本大賞」では「優秀賞」を受賞いたしました。

この「ホワイトゴート」は、製品の中で、製紙工場で行なわれる工程を実現しています。

シュレッダーゴミ投入口と、トイレットペーパー取り出し口説明図

「第3回ものづくり日本大賞」にて優秀賞を受賞した「ホワイトゴート」

具体的には、

  1. 裁断後の紙くずを水で溶かし、古紙に混ざっている異物を取りのぞく。
  2. 紙くずが溶けた水から紙の繊維を抽出し、薄いシート状の紙にする。
  3. シート状にした紙を乾燥させたのち、トイレットペーパーのロールにする。

以上、3つの工程です。
このようなオフィスに設置できる製紙装置は世界的にみても前例のない製品です。

価格、操作性、普及環境で決定

― 3次元CAD並びにSolidWorksを導入した理由を教えていただけますか?

「ホワイトゴート」は前例のない製品であるため、開発前から難しい設計になることは予測できました。また開発する際、オフィスに設置できるようにするため、3つの制約がありました。

  1. オフィス内の電源で使用できるように100ボルトで運用を可能にすること。
  2. 特別な技術を必要とせず、全自動でトイレットペーパーが生産できること。
  3. オフィス内に設置できるように、重量600キロ以下、サイズを1坪以下にすること。

「SolidWorksは価格と操作性に優れています。」と語る能澤部長

「SolidWorksは価格と操作性に優れています。」と語る能澤部長

最初は、製紙メーカーに装置の設計を依頼しました。しかし、考え方が全く違い、非常に大きな装置となっていました。製紙工場では大規模なラインで紙を作っており、そのラインが20メートルに短縮できたと言われても、私達の考える製品にはなりえません。製品のコンセプトはオフィス用機器ですから、全く別の考え方を自分達でしなければなりませんでした。それは試行錯誤をしながらの設計になりますから、「2次元CADでは開発が難しい。」と思い、3次元CADの導入を決定しました。

― 数ある3次元CADの中でSolidWorksを導入した選定理由を教えていただけますか?

SolidWorksを導入したポイントは3つありました。

1.価格
複数のライセンス数が必要だったので、価格が高いハイエンドの3次元CADの導入は考えていませんでした。限られた予算の中でコストパフォーマンスの高い3次元CADを選択する必要があり、SolidWorksが評価をした中では一番優れていました。
2.操作性
初めて3次元CADを扱う設計者のために、操作性を重視しました。SolidWorksは直感的に操作できるので、習得までの時間が他の3次元CADより短くなると判断しました。
3.普及環境
SolidWorksが周りで普及している点も見逃せませんでした。樹脂部品の委託作成など我々と取引のある会社でSolidWorksを導入していました。SolidWorksのデータを提供できるようになれば、変換の手間を省くことができ、図面よりもスムーズなやり取りができることが見込まれました。

作業効率が上がり、設計ミスが減る

― SolidWorksの導入効果を教えていただけますか?

SolidWorksの導入によって、3つの効果がありました。

1.作業効率の向上
SolidWorksでは頭で思い浮かべた形状をすぐモデルに反映できます。このモデルを見ながら、本当に適したものか検討できるようになりました。またモデルの作成履歴が残るので、作成途中の状態に戻っての検討や設計変更にも対応しやすくなり、開発期間を短縮できました。作成履歴を見ることで、他の人の設計意図もわかるので、的確な修正ができるようになりました。
2.設計ミスの減少
「ホワイトゴート」は、ボルトやナットも含んで約1000点の部品があります。SolidWorksは、装置を組み上げた状態や動きを確認するときに干渉を検知することができるので、「組みつけができない」、「駆動させたときに部品同士がぶつかる」等の設計ミスが少なくなりました。またアセンブリの内部を透過できるので、組み変えやすく、機構の開発も効率的に行なえました。装置全体や各装置を2次元CADで検討をしていた時は組み立て状況の把握に苦労していましたが、 SolidWorks では、画面上で何時でも装置全体を確認できます。「ホワイトゴート」はオフィスへの搬入を容易にするために、2つに分割できるようになっていますが、この仕組みを設計するときもSolidWorksで構造を確認しながら無理なく設計することができました。
3.外部との連携
モーターなどの部品メーカーもSolidWorksの設計データを公開しているので、ダウンロードすればそのまま使えるも便利です。また協力会社にSolidWorksのデータを提供するときも、変換の手間を省くことができ、スムーズなやり取りを実現できました。

「SolidWorksで、設計精度が上がり、設計ミスが減りました。」と語る小池氏

「SolidWorksで、設計精度が上がり、設計ミスが減りました。」と語る小池氏

ホワイトゴートの外装

ホワイトゴートの外装

約1000点の部品が入るホワイトゴートの内部構造

約1000点の部品が入るホワイトゴートの内部構造

SolidWorksによる設計データ

SolidWorksによる設計データ

内部構造の設計データ

内部構造の設計データ

軽量化やコストダウンにも効果を発揮

― SolidWorks Simulationの使用について教えていただけますか?

SolidWorks Simulationは導入していましたが、最初は使用していませんでした。ところが何度設計してもギアが壊れることがあり、SolidWorks SimulationとSolidWorks Motionを使用してギアに掛かるトルクと強度の計算をしました。どこに力が加わっているか把握することができたので適切な対策を打てました。
また、他の部分でも強度解析を行うことで、板厚どこまで薄くしても大丈夫なのか、部品の曲げの位置や適切な角度など把握できました。今回のホワイトゴートでは試作段階では3mmの鉄板を使っていたのですが最終的には1.6mmにすることができました。SolidWorks Simulationの活用が、製品の軽量化やコストダウンにつながっています。

大塚商会への評価

― 大塚商会に対してはどのように評価されていますか。

営業の方の対応など、とてもよくしていただいています。またサポート体制が充実しているのも良いです。例えばコールセンターに問い合わせをすると、画面を共有しながら回答をいただけるので助かっています。

また、スクールの開催を東京だけでなく各々の地域でやっていただけるのもありがたいです。更にSolidWorksの持つ性能を更に使いこなしたいので、積極的にセミナー等に参加したいと思っています。

今後の展望

― では、最後に今後の展望を聞かせていただけますか?

今発売している「ホワイトゴート」はコピー用紙だけがリサイクルできる仕様なので、コート紙もリサイクルができる製品を開発中です。また、紙のリサイクル以外にも住宅建材のALCを肥料として再利用できる装置の開発に成功していますので、今後も新たな開発を進めると共に、これからもゴミをなくす製品を開発していきたいと思っています。

能澤様・小池様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

※ 合資会社オリエンタルのWebサイト
※ 取材日時 2010年9月
※ 取材制作:カスタマワイズ

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