建設業界で話題のBIMが浸透するにつれ、積算手法も変わりつつあります。BIMモデルから数量を算出できるメリットがあります。しかし、その算出結果が積算基準にのっとった数量となるわけではありません。
BIMモデルと連携した積算手法とメリット・デメリットについて、 建築積算システムで国内唯一のBIM対応を実現している建築積算システム「HELIOS」を交えてご説明します。
BIMモデルから数量を算出することで生まれるメリット・デメリット
建設業界で話題のBIMが浸透するにつれ、積算手法も変わりつつあります。BIMモデルから数量を算出できるメリットがあります。しかし、その算出結果が積算基準にのっとった数量となるわけではありません。
BIMモデルと連携した積算手法とメリット・デメリットについて、 建築積算システムで国内唯一のBIM対応を実現している建築積算システム「HELIOS」を交えてご説明します。
BIMモデルを利用した積算手法は、次の二つの手法が考えられます。
一つ目の手法は、BIMモデルの情報を利用して、長さや面積・体積といった数量を正確に集計します。BIMモデルと連携しているため、修正・変更は整合性を保ち、リアルタイムに集計数量にも反映されます。
ただし、それぞれのBIMツールのルールに従い、正しく入力を行っていないと算出される数量も異なる結果となるので注意が必要です(重複・未入力・誤入力・代用入力など)。また、入力された情報を正確に数値で反映するため、積算基準を考慮した算出結果とはならないことにも注意が必要です。
二つ目の手法では、積算システム側でBIMモデルの情報を元に積算モデルを再作成するため、積算基準にのっとった数量算出が可能です(積算システムがBIMモデルを再作成できる配置方式に対応している必要あり)。
連携できるデータ制限の確認や設計・積算におけるワークフローの見直しが必要になりますが、通常の積算業務と比べて確実に3割程度は効率化をする仕組みです。
今後、BIM連携の強化が図られると、部材の作成や配置にかかっていた作業を大幅に軽減でき、人為的なエラーの防止にも効果を発揮することでしょう。
1は部材の概算数量を把握する場合に有効ですが、BIMモデルの情報から忠実に数量を算出したものになるため、積算基準にのっとった数量算出になっているとは限りません。
例えば、どんなに小さな開口でも計算されて算出されるようになります。最終的に積算基準にのっとった数量算出が必要な場合には、専用の建築積算システムで再計算することをお薦めします。
建築積算システムを選ぶポイントとして、「BIMデータとのダイレクトな連携」が有効です。ダイレクト連携なら、より精度の高い状態で必要最小限の情報に絞り込んだ効率的な連携が可能なため、連携時間の大幅な短縮化・スムーズな業務連携につながります。
BIMデータでは抽出されていなかった型枠や鉄筋、土工・地業といった数量も算出ができるようになります。
HELIOSは、国内で初めて配置方式による仕上積算を実現した建築積算システムです。配置方式による国内唯一のBIM対応積算を実現しています(2017年10月現在)。スーパーゼネコンを含めた、全国約800社を超える企業に導入されている点も強みです。
HELIOSをとBIMモデルを連携させた場合、次の項目を算出できます。
BIMモデルに入力されている情報量や内容によって、算出される積算結果は大きく異なります。
例えば、RevitのBIMモデルを構成するのはファミリ(部材)となるため、ファミリの整備・管理が重要です。
RevitからHELIOSへダイレクト連携が可能です。この連携は、国際規約に縛られたIFCを使わずに、HELIOSのローカルファイルで実現させるので、従来は変換回数が2段階必要でしたが、1段階に削減し、より精度の高い連携を実現しています。HELIOSに必要な最小限の情報に絞り込むことから、より効率的な連携となり、連携時間の大幅な短縮と共にスムーズな業務連携につながります。
HELIOS側で積算モデルを再作成して集計するため、積算基準にのっとった精度の高い数量算出やBIMモデルを元に、土工・地業まで含めた積算数量の算出も実現します。
HELIOS連携で積算算出するための資料をご用意しています。ぜひ、ダウンロードしてご利用ください(無料)。
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